待ちに待った、日本でも皆既日食が見られる日になりました。
東京では、太陽が約75%欠ける部分日食です。天候は、曇りときどき雨と野外での日食観測には難しいものでしたが、シンラドームでは「皆既日食を東京で見よう 立体ドームで体感する皆既日食2009」を開催し、皆既日食の中継を行い、立体映像を用いて皆既日食の仕組みを再現して紹介しました。
トカラ列島・中之島からのライブ映像では、明るかった午前中の空が段々と暗くなっていく姿を見ました。真っ暗になった後、少しずつ明るくなる空から、皆既日食で起こる影が通った様子が見られ、現地の様子を体感することができました。
西はりま天文台からの映像では、全国各ヶ所の部分日食具合を日本地図に載せて中継しており、日本列島中での日食の見え方が少しずつ異なることが分かりました。
シンラドームを使い、立体映像にて地球を映しだし、太陽と月と地球が一直線に並び皆既日食が発生する仕組みを示し、日食の通り道を案内しました。地球の自転による日食影の動きや、月の白面道と地球の黄道面の傾きなどでの日食の見え方が異なることなどを紹介しました。
東京で皆既日食見る、それはどのように実現できるのでしょうか。日本の超高速インターネット衛星「きずな」により、国立天文台による、硫黄島からの皆既日食映像をドームへ中継しました。東京にいながらも皆既日食をリアルタイムにて見ることができ、まさに硫黄島に立って見ているかのようでした。まぶしい太陽が段々と月の裏側に隠れていくと、細くなり暗くなってゆく。そして、リング状に光る太陽を見ることができた瞬間、ドーム内では歓声があがりました。そして、皆既日食になる直前とその直後にはダイアモンドリングのような太陽の姿に感動しました。
次は、2012年。
金環日食が起こるので、太陽のキレイなリングを見てみたいですね。
図:2012年の金環日食の様子
7月22日@特別番組 皆既日食を東京で見よう 立体ドームで体感する皆既日食2009
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