恵方巻きにチョコレートとおいしそうなもので賑わう2月2日。
本日の「ユニバース」は、伊藤哲也(国立天文台)が案内役を
務め、成田憲保さん(国立天文台太陽系外惑星探査プロジェクト
室)をゲストにお招きして、「すばるが見つけた逆回りの系外
惑星の秘密」というタイトルでお話をうかがいました。
私たちが住む太陽系の惑星は、太陽(恒星)の自転と同じ方向に
公転しています。しかし、広い宇宙の中には恒星の自転とは逆の
方向に公転する惑星があるということが2009年にわかりました。
この発見によって新たな疑問が生まれます。それは、「なぜ、逆
方向に回るのか・・・?」。その後の調査で、この逆回りの惑星の
外側に別の大きな惑星があることと、そのさらに外側にもう一つの
恒星(伴星)があることがわかりました。理論的な研究により
この伴星と巨大惑星の影響で、最初に見つかった惑星が逆回りに
なったのではないかということもわかりました。詳しくは
国立天文台のウェブページもご覧下さい。
ヤーキス天文台(アメリカ)とインターネットで結ぶ「ライブ
天体観測」もありました。現地は天気が悪く、代わりに別の場所に
ある望遠鏡を使って送っていただいたのはブルースノーボール
星雲。青白く輝くこの星雲は恒星が最期を迎えている姿です。また、
散開星団M35の写真も送っていただきました。こちらは新しい星が
生まれているところです。このように印象的な天体写真を送って
いただきました。
図:ブルースノーボール星雲
図:M35散開星団
さらに、案内役から太陽と惑星の大きさと距離のクイズをしました。
太陽を野球ボールとすると、地球はどのくらいの大きさになるの
でしょうか?野球ボールサイズの太陽をシンラドームに置くと、
地球はどのくらいの位置になるのでしょうか?はたまた他の惑星は
どの位置に?気になる方は、ぜひ、ユニバースにお越しください。