2月9日@科学技術館

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本日のライブショーは東京理科大学、亀谷和久の案内役でお送りしました。
「太陽系の姿」のコーナーでは、3D映像で見る太陽系のダイナミックな
光景を楽しんでいただきました。また、すばる望遠鏡により、さそり座の
恒星の周囲に、惑星の材料になる塵が集まった原始惑星系円盤が検出され
そこに惑星が作り出したと思われる「腕」のような構造が発見されたという
ニュースを紹介しました。
「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台のVivianさんとSkypeでビデオ
電話をし、現在のヤーキスの様子や星空についてお聞きしました。現地は
雲や雪などにより観測をするには向かない天候でした。ヤーキスからの
天体観測が実施できなかった代わりに、カリフォルニアにある望遠鏡を
遠隔操作して撮影した、M31(アンドロメダ銀河)とM33(さんかく座の
渦巻銀河)の画像を送っていただきました。地球の反対側を身近に
感じながらのプログラムとなりました。


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図:雪のヤーキス天文台。
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図:M31アンドロメダ銀河。Vバンド、Rバンド、Iバンドの3色合成画像。
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図:M33。Vバンド、Rバンド、Iバンドの3色合成画像。

再び宇宙へ飛び出し、太陽系も飛び出して、アンドロメダ銀河、おとめ座
銀河団とスケールを広げ、最後は宇宙の大規模構造まで見ました。
身近な地球から途方もない宇宙の果てまでを短時間で旅し、日常では
味わえないスケール感を味わうことができました。
「ゲストコーナー」では東京工業大学の片岡龍峰さんにお越しいただき、
「オーロラを3Dで見よう!」を上演しました。通常は禁止されている
シンラドーム内の写真撮影ですが、今回は特別に3分間だけドーム内に
投影されたオーロラの撮影会を行いました。皆さん携帯やデジカメを手に、
ドームの全体を見渡しながらの写真撮影に挑戦していました。2010年から
2012年の3年間に撮りためたオーロラのコマ送り動画のダイジェスト
ムービーを見せていただきました。
オーロラの高さを2択形式のクイズで出題し、来場者の皆さんに答えて
いただきました。オーロラは国際宇宙ステーションが飛ぶのと同じぐらいの
高さに現れるそうです。最後には私たちの目が立体視できる仕組みを説明
した後、2地点に設置されたカメラによるオーロラの映像を用いて、
オーロラを3Dで体感できるか、という世界初の大科学実験を来場者の
皆さんと行いました。オーロラが実際に飛び出して見えた、という方が
たくさんいらっしゃったようです。今後もさらに多くのデータが加わって
いくオーロラ3D映像に期待が膨らみますね。