3月23日@科学技術館

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本日のライブショーは国立天文台の伊藤哲也が案内役を務め、
お送りしました。
はじめに本日の夜空をご覧いただき、現在、太陽の近くに
来ているパンスターズ彗星を紹介しました。チリと三鷹で
撮影されたパンスターズ彗星の画像をご覧いただきました。
日の出前と日没後に低い空で、パンスターズ彗星の塵とガスの
尾を観ることが出来ます。パンスターズ彗星の軌道は放物線を
描いているため、今回の太陽への接近の後、どんどん太陽系から
遠ざかっていき、もう一度太陽の近くに戻ってくることはありません。
まさに一期一会のこのチャンスにみなさんもパンスターズ彗星を
見つけてみてはいかがでしょうか。
「ライブ天体観測」では、アメリカのシカゴ郊外にあるヤーキス
天文台のビビアンさんに電話し、いくつか天体を撮影してもらいました。
1つ目の画像は、木星です。画像にも写っていた4つの衛星はガリレオ
衛星と呼ばれています。ガリレオはこの4つの衛星を観測し続けて、
地動説を思いついたそうです。
2つ目の画像は、かに星雲です。かに星雲は千年ほど前に、大きな星が
超新星爆発を起こした残骸です。この超新星爆発の記録は日本でも
残っていて、昼間でも光っているのが見えたそうです。
3つめは、渦巻銀河であるM51の画像をご覧いただきます。私たちの
天の川銀河もM51のように渦巻の形状をしていると考えられています。
また、M51は子持ち銀河とも呼ばれ、脇に小さな銀河を抱えています。


jupiter.png
図:木星とガリレオ衛星
crab.png
図:かに星雲
M51.png
図:M51子持ち銀河

今度は宇宙旅行にでかけ、太陽系を飛び出し、天の川銀河、宇宙の
大規模構造を眺め、宇宙の果てまで行きました。来場者の皆さんに
宇宙の壮大さを実感していただきました。
「ゲストコーナー」では、筑波大学の今田大皓さんに来ていただき、
「南極に望遠鏡をつくろう!」というタイトルでお話していただき
ました。筑波大学では南極の内陸にある、ドームふじ基地にサブミリ
波の望遠鏡を作ろうとしています。この望遠鏡は直径10mのアンテナを
持つそうです。今田さんは望遠鏡のアンテナの曲面の形を決めるという
重要なお仕事をしています。曲面の形次第では望遠鏡の性能が出なく
なってしまいます。この望遠鏡ができたら、100億光年以上も遠くにある、
光では見えない銀河を観測するそうです。
最後に、「国際宇宙ステーション」をご覧いただきました。宇宙
ステーションは地上から約400キロメートルの高さにあり、地球を
90分で1週しています。宇宙ステーションには日本が作った「きぼう」
という実験棟があります。「きぼう」では、船外でもさまざまな実験が
行われているんですよ。
暖かい季節がおとずれ、科学技術館のある北の丸公園でも桜が咲き
乱れています。ユニバースではこれからも新しい科学の話題を
どんどん発信していきますので、ぜひお越しください!