8月13日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに縣秀彦さん(国立天文台天文情報センター)をお迎えしてお送りしました。
まず初めは「太陽系の姿」のコーナーから。3Dの太陽系の姿を見ながら、水星や金星
といった惑星の名前を確認していきました。そして木星の「大赤斑」を目印に自転周期を
探りました。さて、木星の1日は何時間なのでしょうか?
続いては惑星たちを照らす太陽に注目!可視光線やHα線、X線など、3種類の波長で
撮影された最近の太陽の姿を確認しました。
地上に降り立ち「本日の星空」のコーナーへ。今の時期、20時頃には南の空にさそり座が、
そしてさそり座の一等星アンタレスのそばには火星と土星が輝いています。さらに真上を
見上げると一層明るく輝く3つの星たちが。この星たちをつなぐと夏の大三角が
できあがります。都会でも肉眼で見ることができますよ。
そして8月12日にはペルセウス座流星群が極大を迎えました!放射点である
ペルセウス座は深夜、北東方向に顔を出しています。みなさん見ることができましたか…?
次は「ライブ天体観測」のコーナーへ。アメリカのヤーキス天文台にいるコリーさんと中継を
つないで、天体写真を紹介していただきました。1枚目は「パンスターズ彗星」、2枚目は
「干潟星雲」、3枚目は「らせん星雲」の写真を見ていきました。干潟星雲は星が
生まれている領域、らせん星雲は星の死に際の姿なのだそうです。同じ星雲といえども
様々な年齢や特徴のものがあることを知りました。


M8_lagoon.jpg
図:干潟星雲
ngc 7293_helix.jpg
図:らせん星雲

「ゲストコーナー」では縣秀彦さんに「夏の夜、ペルセウス座流星群を数えよう」という
タイトルでお話しいただきました。
実は縣さん、かつてこのライブショーの案内役だったのです!今回はゲスト出演という
ことで、彗星の写真や彗星の構造について解説していただきました。
彗星は流星群のお母さんである母天体です。主に氷で出来ており、太陽に近づくに
つれてその氷は溶けていってしまいます。そして氷が溶けると同時に大量のダストを
まき散らし、そのダストの中を地球が通過することで流星群が見られるのだそう。
これからも流星群が観測できる時期があるので、ぜひ調べてみてください。
観察するときはぜひ願い事もしてみてはいかがでしょうか。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。