8月6日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(国立天文台)が案内役を務め、
ゲストに藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)をお迎えし、ハワイと中継を
つないでお送りしました。
ライブショーは本日お昼の科学技術館前の写真からスタート。晴れているので、
夜は綺麗な星空が見られそうです。
今の季節、20時頃にはさそり座や夏の大三角形などを見ることができます。
地球から離れていき、太陽系の惑星たちを見ながら宇宙の果てへ。
続いてのコーナーは重力シミュレーションソフトを用いた「重力の不思議」
もし地球の公転速度が変化したら、太陽が消えたり増えたりしたらどうなるのかを
シミュレーションしていきました。
そしていよいよ本日の「ゲストコーナー」へ。
ゲストの藤原さんには「すばる望遠鏡、偶然写ったこんな天体」のタイトルで
ハワイからお話しいただきました。
ハワイ島のマウナケア山頂にあるすばる望遠鏡は、高さ25m、主鏡の口径が
8.2mもあるとても大きな望遠鏡です。すばる望遠鏡には2013年から、高さ3m、
重さ3tもあるHSCという超巨大カメラを使用しています。このHSC、とても広い範囲を
鮮明に撮ることができるため、本来の目的である天体を撮像した際に、その周りに
意図していなかった天体を偶然見つけることがあるのだとか。
今回、その成果としていくつかの画像を見せていただきました。
まず、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星という彗星。この彗星はちりの尾が2つあるという
珍しい彗星です。本来は銀河を撮像していたところ、この彗星が写りこんだそうです。
次に手前にある銀河の重力によって、後ろにある銀河がゆがんで見える重力レンズ
という現象。HSCで撮れたものは、後ろに2つの銀河があり、これはとても珍しいとの
ことです。
そして最後に見せていただいたのは流星。この写真により、流星の光の幅はわずか
数mmであることがわかったのだそう。
これからも偶然写ったふしぎな天体が発見されることに期待しましょう!
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。