3月19日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は
亀谷和久(東京理科大学)が案内役を務め、上演しました。
ゲストはちもんずの潮田和俊さん(埼玉大学)、
大山結和さん(慶應義塾大学)でした。
はじめに映し出されたのは科学技術館入り口前の写真。本日は
あいにくの曇り空でしたが、シミュレーションに切り替えて
時間を進めるとシンラドームには満点の星空が。
「本日の星空」のコーナーではオリオン座にある二つの一等星や
冬の大三角、さらに冬のダイアモンドとカノープスを紹介しました。
まだ冬のきれいな星々が見ることができるので、ぜひ皆さんも
空を見上げてみてください。
次は「太陽系の姿」のコーナー。
太陽系の惑星たちはみんな同じ方向に、そして内側にある惑星ほど
速く太陽の周りをまわっていました。さらに天の川銀河、宇宙の果てまで
見に行きました。
「重力の不思議」のコーナーで再び話題は太陽系へ。地球の速さが
変わったとき、太陽がなくなったとき…惑星たちはどのように動くのでしょうか。
普段見られないような太陽系の姿に興味のある方はぜひ自分の目でご確認ください!
続いては「ゲストコーナー」
一回目の上演では、潮田さんに「天体観測の装置を作ろう!」という
タイトルでお話しいただきました。天文学とは何か、というクイズに始まり、
潮田さんが開発した観測装置『MuSaSHI(むさし)』について小さなお子様にも
わかりやすく説明していただきました。
『MuSaSHI』は望遠鏡で集められた天体からの光を色ごとに分けて測る観測装置で、
3枚のフィルターのデータを同時に得ることができます。これは時間の短縮や
同じ条件下での観測という利点につながります。
ひとえに装置を作るといっても、設計から組み立て、試験など様々な過程が
必要なのだそうです。既に埼玉大学の望遠鏡には『MuSaSHI』が取り付けられ、
観測が行われているとのこと。今後の活躍に期待ですね!
二回目の上演では、大山さんに「医療と自動診断の未来」という
タイトルでお話しいただきました。最近、ドラマの影響で「病理医」の世界に注目が
集まっています。病理医とは、内科医や外科医と同じ専門医のひとつ。顕微鏡に
よる細胞や組織の観察をすることで患者さんの病気を診断する大事な職業です。
しかし日本では病理医が不足しているのが現実です。そこで大山さんは病理医の
役割を担う「コンピュータのお医者さん」のシステム開発に取り組んだそうです。
大山さんが焦点を当てたのは検診で予防可能な唯一のがんである子宮頸がん。
細胞ががん化している可能性のあるものを自動で把握するシステムについて
詳しく説明いただきました。
コンピューターのお医者さんが現れる未来も近いかもしれませんね!
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして、
科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階シンラドームにお越しください。