12月8日@科学技術館

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寒い日が続きますが、皆さんも風邪やインフルエンザには気をつけましょう。
「ライブ天体観測」では、シカゴにあるヤーキス天文台のビビアンさんから、M15という星の集まりとホームズ彗星の画像を送っていただきました。画像に色をつけたり、明るさを変えることで彗星の広がりや星の集まりをより分かり易くすることができます。
ところで、シカゴは数十センチも雪が降り積もっているそうです。ビビアンさんも風邪に気をつけていただきたいですね。

図:ヤーキス天文台から送られてきたM15の画像
「太陽系の姿」では、もしも太陽系から太陽が無くなったり地球の公転速度を早くしてみるとどうなるか見てみました。地球の速度をあげると、実は、より楕円の軌道を取ってしまいます。

図:公転速度を上げたときの地球の動き
「ゲストコーナー」では、京都大学の身内賢太朗さんに「”銀河の空気”暗黒物質の風をつかまえる」というお話をして頂きました。地球の周りには空気があるように、銀河の周りには暗黒物質というものがあります。しかし、暗黒物質は電波を使っても見ることができません。どのように観測しているのでしょう?
太陽系が銀河内を動くことで地上の風のように『暗黒物質の風』が起きます。風は風車を使うことで感じることが出来るのと同じように、『暗黒物質の風』は、暗黒物質が原子を動かす向きを調べることでどこから吹いているかを知る事が出来るのです。身内さんは岐阜県の神岡の地下で、最先端の機器を使って観測しています。地下で行うのは、観測の邪魔になる様々な宇宙線を遮断するためだそうです。現在、世界中で研究が進んでいますが暗黒物質を捕らえるのは非常に難しく、まだ見つかっていないそうです。もしかしたら、皆さんが将来発見するかもしれませんね。