11月7日@科学技術館

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11月に入り寒い季節なりましたね。今夜の夕食も鍋でしょうか。
「ゲストコーナー」では、東京大学の吉村忍先生に「原子力発電所の地震応答シミュレーション」の話をして頂きました。
「シミュレーション」と聞くと、シミュレーションゲームのような、非現実的な想像の世界を思い浮かべてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ここで言う「シミュレーション」とは「現実世界をできるだけ正確にシミュレーション世界に写しとること」なのです。
2年前に新潟県中越沖地震により柏崎刈羽原子力発電所が被災しました。その時にどのような被害があったのかを実際に発電所を建てて地震の実験することはお金も時間もかかります。
そこで吉村先生の研究です。この研究は、スーパーコンピューターを用いて、地震が起きた時、原子炉の中がどうなったのかということが分かり、未来の安全性への対策をすることが出来るのです。原子炉の他にもこのような技術は高層ビルや道路にも使われています。
今回はお客様にも、柏崎刈羽原子力発電所で新潟県中越沖地震が起きた時の原子炉の様子のシミュレーションの映像を見て頂きました。
研究の成果によって、地震の多い日本でも原子力発電所がより安全になると良いですね。
「ユニバース」も同じように宇宙の姿がどのようになっているのかシミュレーションしているのです。シミュレーションによって、地球・・そして宇宙の過去や未来が分かるなんて素敵ですね。