11月7日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。
本日は科学技術館の昼間の空からスタート。
まずは埼玉大学で観測した昨日の太陽画像を紹介し、温度が周りより
低い黒点に注目して見ていきました。人工衛星で観測したX線や紫外線の
太陽画像から、温度が低い場所でも実はとても活発なことがわかりましたね。
次に、「季節の星空」
今晩晴れたら、科学技術館からいくつの星が見えるでしょうか。
ライブショーで答え合わせをしましたが、ぜひ実際の星空を見上げて
数えてみてください。
時刻を18:30に進めると、ぱっと目立つのは夏の大三角。
その三角を形作る星の近くで星が生まれたり(はくちょう座のS106)、
死んだり(こと座のM57)しています。
星の一生に思いをはせつつ、時間を進めて時刻は明け方4時頃。
今度は、オリオン座と冬の大三角!そして、星座になっていない天体
(月、金星、火星、木星)が並んでいるのでぜひ早起きして眺めてみましょう。
今度は地球を飛び出して、地球の裏側に位置するチリへ。
「ゲストコーナー」では、「世界最高標高の天文台とそこから観る宇宙」
という題で高橋英則さん(東京大学)にお話いただきました。
チリのアタカマ砂漠のチャナントール山(標高5640m)に、世界最高標高に
ある望遠鏡としてギネスを持つminiTAOという1mの赤外線望遠鏡があります。
miniTAOでは赤外線で、天の川銀河の中心を鮮明に捉えました。
日本の降水量が年間約1500mmであるのに対して、アタカマ砂漠では
平均約10mmと、人には厳しい環境でも、観測にはとても良い環境です。
現在、6.5m望遠鏡を建設するTAOプロジェクトが進んでおり、今後50年は
続くそうなので、次世代の子どもたちにぜひ活躍してもらいたいですね。
その後は太陽系の惑星を見ていきました。
水金地火木土天海。火星と木星の間にある小惑星帯の中には、はやぶさの
行ったイトカワとはやぶさ2が目指すリュウグウがあります。
最後に太陽系から銀河系、星が生まれる姿を眺めつつ、さらに外側の宇宙へ、
どんどん地球から遠くへいき、3Dで宇宙遊泳を楽しんでもらいました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に
様々な科学の話をご紹介しています。
ぜひ文化の秋を楽しみに来てください。