8月21日@科学技術観

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本日のユニバースは矢治健太郎(立教大学)でお送りしました。
最初に、太陽系の惑星の紹介をし、火星・金星・地球の位置関係をクローズアップしていきました。次に地球に降りて、肉眼で見える惑星の位置や今夜見える星座の説明をしました。
宵の明星・明けの明星として親しまれている金星ですが、実は多くの謎があることをご存知でしょうか?金星は地球の時間で243日で1回転するのに対して、金星の大気(雲)はたった4日で1回転します。なぜ雲だけがこんなに速く移動するのか、現代科学ではまだわかっていません。
今回の「ゲストコーナー」では、そんな金星の謎を解明すべく打ち上げられた金星探査機「あかつき」について、佐藤毅彦さん(JAXA/ISAS)からお話していただきました。
「あかつき」は、金星の大気の様子を観測することから「金星版ひまわり」と言われます。しかし、「あかつき」は、静止気象衛星「ひまわり」とはまた違った方法で気象観測をします。
本来気象衛星は、静止衛星でなければ大気の移動の様子が分かりにくいですが、それでは、金星全体の大気の様子が分かりません。そこで、「あかつき」は1周30時間の楕円軌道という独創的な方法で金星を周回し全体の観測を可能にしました。また、2時間に1回ずつ連続観測することで24時間にわたり同じ雲模様を観測することができます。
将来「あかつき」の活躍により、金星のことがもっと分かっていくのかもしれません。期待して見守っていきたいですね。