7月30日@科学技術館

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本日の「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務めました。
都心ではいくつくらい星が見えると思いますか?
100年ほど前には、六本木に国立天文台の前身となる東京天文台があったように
東京でも沢山の星を見ることが出来ました。
そこで当時見えたと思われる星空の様子をみなさまにご覧頂いたところ、
沢山の歓声を頂きました。
その後、地球を離れて、太陽系内惑星、銀河系、銀河が集まった銀河団の姿を
紹介しました。
私たちは写真を通して銀河、銀河団を確認することができますが、
目で見える部分は極僅かです。
そして目に見えない部分を占めているひとつを暗黒物質といいます。
実際、銀河団は、目で見える約10倍もの質量の暗黒物質を持っているといわれています。
暗黒物質のように目で見えない物の専門家として、
理化学研究所の橋本幸士さんより「たてxよこxたかさ?次元の秘密と素粒子」
というタイトルでご講演頂きました。次元とは何でしょうか?
私たちが生きているこの世界は、3次元。でも、もしかしたら4次元とか5次元とか知らない
世界もあるかもしれませんね。
ところが、違う次元にいくのには、大きなエネルギーを要します。
そこでこの大きなエネルギーを実現するためにスイスとフランスの国境地下に、山手線
ほどの大きさを持つ大ハドロン加速器が建設されました。
私たちが知っている物質の中で一番小さな物質である素粒子を、この加速器で加速して
ぶつけます。
ちなみに加速器の中での素粒子は、一秒間に一万回山手線を回るの速さで回っています。
このようにユニバースでは一番小さい素粒子の世界から、一番大きな宇宙の世界まで、様々なテーマで話をし
ています。
日常の束の間の休息に、科学技術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。