8月6日@科学技術館

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本日は案内役に片岡龍峰(東京工業大学)、ゲストに柳瀬亘さん(東京大学大気海洋研究所)
をお招きしてお送りしました。
8月6日の今日、宇宙では磁気嵐が発生中であり、また、沖縄には台風が接近しています。
そんな本日のユニバースは「宇宙の嵐と地球の嵐」がテーマです。
ユニバースではオーロラをドーム映像で楽しむことが出来ます。
オーロラの発生には宇宙の嵐である磁気嵐が関係しており、磁気嵐は太陽風によって
地球の磁場が影響を受けて起こります。
今起こっている磁気嵐は2日前に発生した太陽フレアによるものです。
宇宙では太陽フレアの放射線によって被ばくしてしまう危険がありますが、地球では
地球の地磁気が宇宙の放射線から生きものを守っています。
美しいオーロラには、そういった宇宙の放射線も無関係ではないのです。
本日、オランダでオーロラが見えたそうです。強い磁気嵐が起こると低い緯度でも
オーロラを見ることが出来ます。日本でオーロラが見られる可能性もあるんです。
また、地球の嵐の話として、ゲストコーナーでは「台風はどこから来るの?」と題して
台風について分かりやすく解説していただきました。
台風は夏から秋にたくさん発生します。冬でも少しは台風が発生しますが、日本に
近づかないので私達が見かけることはありません。
さて、宇宙から地球を見た時、台風がどちらに回転しているか想像してみてください。
時計まわりでしょうか?反時計まわりでしょうか?
時計まわりの台風を想像した方は南半球の台風を、反時計まわりの台風を想像した方は
北半球の台風を思い浮かべたことになります。
それでは、なぜ北半球と南半球では台風の回転の向きが異なるのでしょうか。
それには地球の自転が関係しています。自転する地球を北極上空から見てみると
反時計まわりに回っていることが分かり、また、南極上空から見ると時計まわりに
回っていることが分かります。
台風の仲間は暖かい海で発生します。しかし、赤道のあたりでは台風は発生しません。
そのことも、地球の自転を考えれば納得できますね。
年によって台風の数にもばらつきがあるようです。
今年も、まだ台風のニュースを見かけることになりそうです。