10月1日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショーでは、立教大学の矢治健太郎が案内役を
務め、ゲストに国立天文台研究員の加藤成晃氏をお迎えしました。
はじめに、太陽系内の惑星たちを紹介しました。最近になって
研究成果が発表された水星探査機「メッセンジャー」による
観測結果など、最新のトピックも紹介しました。
「ゲストコーナー」では、「踊るブラックホールの大気~ブラック
ホールのポリリズムの発見!~」と題し、天の川銀河の中心に
ある巨大なブラックホール「いて座A*」についてお話して
いただきました。この巨大ブラックホールは8キロパーセク
(太陽-地球間の16億倍)という遠い世界の話ですが、近年の
研究によって色々と分かってきているそうです。「いて座A*」
のまわりにはガスの円盤があり、電波の観測からその円盤に
ポリリズム(複数のリズム)を持つ振動が見つかりました。
その振動数比は整数比であり、ブラックホールの重要な性質の
一つです。この現象はスーパーコンピュータによる計算でも
示されているそうです。先月の天文学会で記者発表された
ばかりの最新の研究結果でした。
最後に、天の川銀河を飛び出して宇宙の果てまで旅し、再び私
たちの星・地球まで帰ってきました。
科学ライブショーユニバースでは様々なゲストをお招きして先端
科学をはじめ、様々な話題について分かりやすく解説して
いただいています。科学技術館へご来場の際はぜひ足をお運び下さい。