1月17日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は伊藤哲也(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。
まず、本日の星空を見ていきました。今夜は秋の四辺形や冬の大三角が見えます。
外で方角を確認するために北斗七星から北極星の探し方を紹介しました。
地球上からでも惑星は見えますが、シンラドームでは地球から飛び出して、宇宙を
3Dでみることができます。惑星も地球を飛び出てみると、今並んでいる位置などが
わかりやすいですね。
本日の「ゲストコーナー」では、藤原英明さん(国立天文台ハワイ観測所)に
お越しいただき、「ハワイの『白い山』から宇宙を望む」と題してお話して
いただきました。ハワイ語でマウナ=山、ケア=白い、つまり、マウナケアとは
「白い山」のことです。ハワイであるにもかかわらず、冬には山頂に雪が積もるため、
白い山と呼ばれるのです。マウナケア山は富士山よりも標高が高く、色々な
国によって望遠鏡が建設されており、日本の「すばる望遠鏡」もここにあります。
藤原さんにはすばる望遠鏡の多くの研究成果の中から、木星の陰に入った
衛星も真っ暗になるわけではなく、木星大気で散乱された光をわずかに反射
していることが発見されたことをお話していただきました。そこから木星大気の
ことがわかるなんて、すごいですね。
天の川銀河を外側からも眺めました。天の川銀河には1000億個の恒星が
あるといわれており、真ん中に星が多く集まった渦巻きの構造をしています。
さらに天の川銀河を離れていき、たくさんの銀河を見ました。今観測されている
宇宙の果てをみて、地球まで帰ってきました。
最後は国際宇宙ステーション(ISS)の話題をお届けしました。日本人で初めて
ISSの船長に就任した宇宙飛行士である若田光一さんは一昨年11月から約6か月間
ISSに滞在し、昨年の5月無事帰還しました。また、次は油井亀美也さん(2015年
5月から)、大西卓哉さん(2016年6月頃から)が国際宇宙ステーションに滞在する
予定です。日本人も活躍している宇宙ステーション、今後も見逃せません!国際
宇宙ステーションは肉眼でも見えるので、ぜひ「「きぼう」を見よう」で検索して
調べてみてください。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。