3月24日@科学技術館

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本日のユニバースは野本知理(千葉大学)を案内役として、ゲスト
に曽根理嗣(よしつぐ)さん(ISAS/JAXA(JSPEC/JAXA兼務))を
お迎えしてお送りしました。
まず初めに「分子の世界」をご覧いただきました。温度が変化した場合、
食塩の結晶はどのようになるのでしょうか?ユニバースではそのような
リアルタイムのシミュレーションも紹介しております。気になった方は
ユニバースにお越し下さい!
次に、ヤーキス天文台と繋いで「ライブ天体観測」を行いました。
今日は地球の近くを通過した小惑星、星団の写真(M67)、黒眼銀河(M64)を
紹介しました。時間の都合でライブショーでの紹介はできませんでしたが、
超新星が見つかった銀河(M95)もここに紹介します。実際に地球の
裏側にある天文台の映像をご覧いただくということでお客様は
どよめいていました。


asteroid.gif
図:紹介した小惑星。画像中央の明るい星の下の動く点が小惑星である。
m67.png
図:かに座にある散開星団(M67)
m64.png
図:黒眼銀河(M64)
m95sn.png
図:M95に見つかった超新星。左が超新星が現れる前のM95、右が超新星が現れた後のM95である。緑の円の中の明るい点が超新星である。

その後、「重力の不思議」コーナーに移りました。ここでは、
もしも太陽がいきなり消滅してしまったら、また、もしも太陽が
いきなり太陽系に複数出現してしまったら、どうなるのかという
シミュレーションを行いました。驚きの動きをみることができます。
一度、ユニバースでご覧になってみてはいかがでしょうか。
最後の「ゲストコーナー」では曽根理嗣さんに「はやぶさ運用の
現場に立ち会って」というタイトルでお話いただきました。
曽根さんは太陽電池の研究をされてます。みなさんご存じの通り、
はやぶさは2003年に地球を出発し、2010年に無事帰還しました。
はやぶさの載せたカプセルがオーストラリアに着地する際、曽根さんは
電波方向探査を行なったそうです。電波方向探査とはカプセルが
発する電波を受信して、カプセルの着陸場所を見つけることを
言います。曽根さんはカプセルからの電波を受けるための
アンテナの1つを組み立てたそうです。
はやぶさ運用の臨場感のあるお話はとても新鮮で素敵でした。
現在、はやぶさ2の計画も進行中です。日本初のロケットである
ペンシルロケットがつくられてから50年あまりで、小惑星に
探査機を送り込み、回収するようにまでなった日本の科学技術の
力は目を見張るものがありますね。今後、はやぶさが持ち帰った
サンプルの解析結果や、はやぶさ2の打ち上げで様々なことが
さらなる発見のことを思うとわくわくします。今後に期待ですね!
科学ライブショーユニバースではいろいろな内容を用意して
毎週違った内容の上演をしております。皆様のご来場をお待ち
しております。