6月30日@科学技術館

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 本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)
を案内役、ゲストに塩田大幸先生(理化学研究所)をお迎えして
お届けしました。
はじめに、「分子の世界」のコーナーでは私たちの身近な物質が
どのように構成されているのかを紹介しました。
ここでは特に食塩(塩化ナトリウム)に注目し、温度を上げたり
下げたりすることで塩化ナトリウムの分子に起こる変化を説明
しました。
「太陽系の姿」のコーナーでは、もし地球が太陽を公転する速さ
が現在よりも速くなった場合、太陽の周りを1周するのにかかる時間は
どう変化するか。また、もしも太陽が増えたら?という
シミュレーションを行い、太陽系の天体の動きを確かめて頂きました。
本日の「ゲストコーナー」は塩田大幸先生(理化学研究所)に
お越し頂き、「『ひので』で観測した太陽極域磁場の反転」に
ついてお話をして頂きました。
「ひので」は2006年9月に打ち上げられた太陽観測衛星で、
搭載されている望遠鏡により太陽極域の磁場観測を行って
います。太陽の北極と南極はN極とS極の対になっています。
この極性は、黒点の数が最大の時に反転するということを繰り返してきました。
2008年頃から北極のS極成分が減り始めましたが、南極にはあまり
変化がありません。このため、太陽はこれまでにない4重極構造に
なりつつあるそうです。これによる地球への影響が気になりますね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週土曜日に様々な分野の
案内役とゲストが上演を行っています。これからだんだんと暑く
なりますが、是非科学技術館へお越し下さい。