8月18日@科学技術館

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本日のライブショーは案内役を伊藤哲也(国立天文台)が務め、
ゲストに岡本丈典さん(ISAS/JAXA)をお招きしてお送りしました。
本日は、1回目のライブショー前に雷と土砂降りであいにくの空模様、
と思ったらそのすぐ後にはまた晴れて蒸し暑くなる、めまぐるしい
天気でしたが、たくさんのお客様におこしいただき、おかげさまで
両講演ともに満席でした。
さて、今年は5月21日の金環日食や6月6日の金星の太陽面通過と、
豊富な話題を提供してくれる太陽。本日はこの太陽について、観測衛星
「ひので」を使って研究されているISAS/JAXAの岡本丈典さんを
ゲストコーナーにお招きしてお話をお聞きしました。
タイトルは「視力が300あったなら ~衛星ひのでが見る太陽~」。
「ひので」は人間の視力検査で300に相当するほど細かいものまで見ることが
できます。このため、人の目には大きな黒点がシミのように見え、他は白色
でツルツルに見える太陽も、ひのでにはグラニュールという無数のつぶつぶが
見えます。また、「ひので」を使えば太陽の前を通過する金星も大きく見える
のですね。他にも色々な現象が見えるのですが、それらがどのような仕組み
なのかは、謎なものもまだまだあるそうです。それでも私たちの肉眼では
見えない、しかも、そもそも日食グラスを用いないと直視できない太陽の
細かな部分が見えたということは、私たちにとって興味深いものであると
思います。
天文の話題はもちろん太陽だけではありません。8月上旬には火星
に探査機キュリオシティーが着陸し、地球に火星の地表の写真を
送ってきました。また、今年の8月14日には月が金星を隠す金星食も
ありました。東京では曇り空だったのですが・・・。
宇宙では宇宙飛行士の星出さんが活動中。その活動の場である
国際宇宙ステーションは地球上から私たちの目で観ることが
できます。夜空をすーっと進む明るい点として見える宇宙
ステーションは、いつ頃見ることができるかインターネットで
公表されています。詳しくは「きぼうを見よう」をご覧ください。