8月11日@科学技術館

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本日のライブショーは案内役を亀谷和久(東京理科大学)が務め、
ゲストに海部宣男先生(国立天文台名誉教授)をお招きしお送りしました。
本日は「太陽系の姿」から始まりました。太陽系内を飛び回りながら、
構成する惑星などを紹介しました。惑星ではなくなった冥王星の
外側には何があるでしょうか。その答えはぜひユニバースへ確かめに
来て下さいね。科学技術館にも着陸しました。夕方西の空には火星、
土星、スピカの3つの明るい星が出ています。ぜひ空を眺めてみてください。
太陽系を一巡りした後は、「ライブ天体観測」です。本日は球状星団(M13)と
リング状星雲(M57)を紹介しました。球状星団は約50万個の星から成るそうです。


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図:M13
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図:M57

「ゲストコーナー」は「伝統的七夕を楽しもう」というタイトルでお話
いただきました。七夕の伝説は2000年以上前の中国にさかのぼりますが、
日本語の「たなばた」という言葉の語源をご存じでしょうか。川に
沿って下りてくる神を迎えるために、川のほとりで機を織る「乙棚機
(おとたなばた)」の言い伝えが語源だそうです。そこに唐から8世紀
ごろ、良く知られた七夕の伝説が日本に入ってきて現在にいたるそうです。
旧暦の7月7日には詩を詠み、万葉集には七夕に関するものがたくさん
残っています。江戸時代まで下ると、七夕は庶民のお祭りとなって
いたようです。笹を屋根に立てて、詩や俳句を詠み、星を眺める、家々で
楽しむ年に一回の行事となっていました。現在では太陽歴をもとにした
カレンダーを使っていますが、明治6年までは太陽太陰暦を使っていました。
そのため、毎年7月7日はほぼ上弦の月で夜半には月は沈んでしまい、
真っ暗な夜空に浮かぶ天の川と織り姫、彦星を眺めていたそうです。
なんともロマンチックですね。海部先生は旧暦の7月7日に街の明かりを
落として七夕を楽しもうと呼びかけていらっしゃるそうです。今年の
旧暦の7月7日は8月24日(金)でした。皆さんは織り姫と彦星が見えた
でしょうか?
毎回毎回、違う上演内容を用意して上演しております。ぜひ夏休みの
機会を利用してシンラドームにお越し下さい。シンラドームにてお会い
できることを楽しみにしております。