3月2日@科学技術館

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本日のライブショーは立教大学、矢治健太郎の案内役でお送りしました。
「太陽系の姿」のコーナーでは、まず、太陽系の惑星を順に紹介しました。
太陽系の天体はこの他に、小惑星や彗星があります。今、パンスターズ彗星が
地球に接近中で話題になっています。チリのアルマ天文台の天文学者がパンスターズ
彗星の写真を撮影しました。彗星の尾もしっかり写っています。3月後半から
日本でも西の空に見えるようになるそうです。明るくなることを期待しています。
また、古い星であることが知られていたHD 140283という星が、最近、宇宙と
同じくらいの年齢の星であることがわかったというニュースを紹介しました。
この星はてんびん座の方向にあり、太陽系からわずか190光年という近いところに
あります。
「ゲストコーナー」ではJAXA宇宙科学研究所の小林大輔さんにお越しいただき、
「ねぇ、知ってた?コンピュータって宇宙ではびっくりして計算間違いするんだって」
というタイトルでお話していただきました。
日常では、どんなに難しい計算でも一瞬で正確に解いてしまうコンピュータですが、
ひとたび宇宙に出ると記憶喪失、計算間違い、動かなくなる、など様々な障害が
発生してしまいます。そんなコンピュータの心臓とも言える部分は、たった1mm程の
大きさしかないコンピュータチップです。こんな小さなものが、莫大な量の計算を
しているなんてすごいですね!!
人と同じように、コンピュータに対しても心電図を取ることで、ビックリした時と
安静時の違いがわかるそうです。途中でお客さんに自分の心臓の鼓動も感じて
もらい、人とコンピュータ、どちらも一定のリズムに乗って動いていることを
実感していただきました。コンピュータを宇宙に持っていくと、確かに驚いた
ような挙動をとっていることが、心電図からも見て取れました。その後、この
ビックリの原因である宇宙線について話しました。宇宙線の起源は超新星爆発や
太陽の爆発現象だそうです。
現在小林さん達JAXAの研究チームでは、宇宙でも誤作動しないコンピュータ
チップの開発が進められています。
今の研究がますます進み、宇宙でも万能なコンピュータが実現する日が待ち遠しい
ですね。