6月29日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は
大朝由美子(埼玉大学)の案内でお送りしました。
今は梅雨の季節であり、また、日中の時間が長いことから星があまりよく見えません。
そんな時でも見ることの出来る星はあるでしょうか?
例えば昼間も輝いている太陽があります。
そこで、埼玉大学で観測した太陽の画像を来場者の方々に見ていただきました。
最近は太陽がちょっと元気なようです。
その後、時間を夜に進めて、
天気が良ければ今ならおとめ座の近くに見える土星や
夏の大三角などの星々を紹介しました。
埼玉大学で観測したはくちょう座のアルビレオや土星の画像、
今のような街明かりが無い江戸時代だったら見えたであろう満天の星空なども
ドームに投影して楽しんでいただきました。
続いて「ライブ天体観測」のコーナーでは、
アメリカ・ヤーキス天文台にいるケビンさんとつなぎ、
現在夜中であるヤーキス天文台からのライブ天体観測を行いました。
本日はあいにくの曇り空であった為、昨夜ヤーキス天文台で撮影した
北斗七星などの星空や環状星雲のM57、子持ち銀河のM51
の紹介をしていただだきました。


m51.png
子持ち銀河のM51

今度はヤーキス天文台より更に南に位置する、南アメリカのチリ
に移動して、アルマ望遠鏡のあるアタカマ砂漠に降り立ちました。
東京からは見る事が出来ないような南十字星やカメレオン座、
また、さそり座など見え方が日本と少し違う星座についても紹介しました。
ゲストコーナー」では、
国立天文台チリ観測所の平松正顕さんに
「アルマ望遠鏡が電波で探る宇宙」
というタイトルでお話していただきました。
電波でものを見るとはどういうことなのでしょうか?
また、アルマ望遠鏡では電波で何を見ているのでしょうか?
まず始めに暗黒星雲で有名な馬頭星雲を、
私たちの目で見える光(可視光)で見た場合と、
アルマ望遠鏡のように電波で見た場合との違いを、
実際に画像で比較していただきました。
ちょうこくしつ座R星の観測画像を見ながら、
星はどのように年老いていくのか、
また、へびつかい座の原始星周囲の観測画像を見ながら、
生命の材料物質はどこからやってきたのか、
というアルマ望遠鏡の研究内容を紹介しました。
アルマ望遠鏡は、惑星や銀河、そして生命の始まりを解明するべく、
現在、地球の反対側で観測が始まっています。
今後更に驚くべき発見が、南米のチリから私達へ届く日が今から楽しみですね。
最後に、太陽系にある惑星の名前をみなさんに当てていただき、
太陽系を離れて私たちの住む天の川銀河、
そして、系外銀河やさらに遠い宇宙の世界を旅した後、
地球の科学技術館に戻りました。
科学ライブショー「ユニバース」では、毎週土曜日に
その週毎に違うゲストの方をお招きし
臨場感あるライブ解説や最先端の科学に関する話題を紹介しています。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。