11月9日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)を
案内役にお送りしました。
太陽系の惑星は、太陽を中心として円を描いてまわっています。
このとき、太陽からの引力と惑星自身の運動による遠心力は
つりあっています。では、ある日突然、太陽がパッと消滅して
しまったら、あるいは、太陽系に太陽が2つ、3つと増えたら
惑星たちの動きはどうなるのでしょうか?ぜひ、みなさんも
想像してみてくださいね。
現在、私たちが知っている星座の起源は、はるか昔の古代ギリシャに
さかのぼります。古代ギリシャまで時を戻しても、私たちが見ている
星座とほとんど変わりません。では、さらに恐竜たちの時代まで時を
戻してみましょう。どうも私たちとは少し違う星空を恐竜たちは見て
いたようです。
本日の「ゲストコーナー」は、山下南海子さん(株式会社オンチップ・
バイオテクノロジーズ)をお招きして、「免疫だけじゃない!科学に
役立つ抗体の世界」というタイトルでお話いただきました。
免疫とは、ウイルスなど私たちの体の中に入ってきて悪さをしようと
するものを攻撃して、私たちの体を守ってくれる機能のことです。
白血球やリンパ球のほかに抗体と呼ばれるたんぱく質の一種がこの
役割を担っています。抗体は白血球やリンパ球などが攻撃の目印に
したり、抗体と他のたんぱく質(補体)が連携して攻撃を行ったり
します。ところで、予防接種でインフルエンザやおたふくかぜ、
はしかなどいろいろなワクチンを注射しますよね。これは、抗体は
種類ごとに攻撃する相手が決まっているため、いろいろなワクチンを
注射しているのです。
実は抗体はウイルスや病原菌だけではなく、細胞内の特定の場所に
くっつけることもできます。抗体を増やして色をつけて光らせることで、
がんやウイルス、そのほか様々な細胞に対する目印として使うことが
できるようになるのです。さらに、フローサイトメーターという装置を
使うと何万分の1しか含まれていない僅かな数の細胞を見分けて
分け取ったり、病気の診断に使ったりすることができるのだそうです。
なるほど。免疫だけじゃない!