12月14日@科学技術館

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もうすぐ冬至となり、夜の時間が長くなりましたね。本日の科学ライブショー
「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、お送りしました。
「昼間に星を見るにはどうすればいい?」という問いかけから本日の「ユニバース」が
始まりました。答えの一つとして昼間の太陽を見るということが挙げられます。
最近の太陽は黒点がいくつも見られ、やや活発な様子。その他の答えは・・・
実際に来て確かめてみてください!
次に今晩の星空を紹介しました。オリオン座や木星が見頃となっています。
また、今晩はふたご座流星群のピークです。明け方にはラブジョイ彗星も
輝いています!
「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のビビアンさんに木星やその衛星、
オリオン星雲を紹介していただきました。シカゴは氷点下で雪が降って
いたそうです。


jupiter.png
図:木星とガリレオ衛星
m42.png
図:オリオン星雲

そして「ゲストコーナー」では、 西合一矢さん(国立天文台チリ観測所)を
お招きして、「ALMA望遠鏡で見え始めた星誕生の瞬間」というテーマで
最新の研究についてお話いただきました。ALMA望遠鏡はチリにある世界
最大のサブミリ波望遠鏡で、東京から富士山にある大きさ5cmのものを
見分けることができます。この望遠鏡を使用して、星の誕生の瞬間に一番
近いと考えられる天体を観測しました。この天体は二つの天体が隣り合って
いて、 それぞれ赤ちゃん星と生まれる前の星のたまごと考えられています。
このように星が誕生の際に分裂して、ふたごとして誕生する姿は、コンピュータ
シミュレーションでも予測され、今回の観測はその予測と見事に合う結果でした。
ALMAは現在も性能調整中で、今後は東京から福岡にある大きさ5cmの
ものを見分ける視力を持つことになります。完成後の観測結果も楽しみですね。
最後に太陽系を出て天の川銀河、さまざまな銀河、銀河団、 宇宙の大規模
構造を見て、地球に戻りました。
夜が長く、星見には最適な季節ですが、 外がちょっと寒いなという方はぜひ
ユニバースにお越し下さい!