6月7日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が案内役を務め、
上演いたしました。
まず最初に本日の星空を眺めました。大雨に見舞われている今日この頃ですが、
もし晴れていたら、夏の大三角やさそり座を見つけることが出来ます。星座に
含まれない星もあります。それは地球と同じく太陽の周りをまわる惑星です。
22時ごろには、南の空に土星と火星を見ることが出来ます。土星は衛星を60個
以上持っており、そのなかでもエンケラドスは表面が氷で覆われていますが、
地下には海があるのではないかと考えられています。また火星探査機は、地球の
マウナケアによく似た火星の姿や、火星から見た地球を含む星空の写真を撮って
います。
こういった惑星たちはどのように作られるのでしょうか。本日の「ゲストコーナー」
では兵庫県立大学西はりま天文台の伊藤洋一さんから「惑星誕生」というテーマで
お話いただきました。
太陽系は何歳でしょうか?またどのようにして誕生したのでしょうか?伊藤さんは
太陽系以外の星、おうし座の方向にある赤ちゃん星をすばる望遠鏡を使って、惑星
誕生の仕組みを探っています。おうし座GG星は、太陽と同じくらいの大きさの
双子星から成り、その周りにはドーナツ状の円盤があります。この円盤から惑星が
生まれるのではないかと考えられています。おうし座DH星の近くには、暗い星が
見つかっています。この星は重さが木星の11倍から40倍と考えられており、産まれた
ばかりの惑星である可能性があります。これらの星は100万年ほどの年齢をもつそう
です。100万年と聞くと歳をとった星であるような気がしますが、太陽に比べると
非常に若く、人間に例えると産まれてからわずか3日しか経っていないそうです。
伊藤さんはおうし座を見つめ続けて20年だそうです!惑星誕生の謎が解き明かされる
のが楽しみですね。
最後に、天の川銀河を出て、様々な銀河を眺めつつ宇宙の果てまで宇宙旅行をして、
地球に帰ってきました。今日のライブショーはクイズに答える子供たちの声がとても
賑やかでした。みなさんが大きくなるころには地球のように生命のある惑星が
見つかるかもしれませんね。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストを呼んで、科学の話題を
お送りしています。ぜひお越しください。