10月11日@科学技術館(通常上演)

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
上演しました。
まず最初に「太陽系の姿」を紹介しました。立体の映像で太陽系の惑星を順々に
みていきました。先日の皆既月食は関東で曇ってしまったところもあるようで、
お客さんの半分ほどは見ることができなかったようです。次回は2015年4月4日
なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。続いて宇宙から地球に降りて秋の空を
解説しました。カシオペヤ座、ペルセウス座、秋の四辺形などを紹介しました。
東京の空でもいくつか見ることができるので探してみてください。
次はアメリカのヤーキス天文台からインターネットで中継する「ライブ天体観測」です。
幸いにもヤーキス天文台の天気はよかったようでM27(あれい状星団)、M57(環状星雲)、
M13(球状星団)の写真をヤーキス天文台のVivianさんに見せていただきました。
M27もM57も惑星状星雲と呼ばれる天体で、星が死んだ後の姿です。英語で
「こんにちは」「さようなら」とシンラドームから声をかけたり、ビビアンさんは日本語で
「こんにちは」と言ったり、交流もできました。


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図:M27
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図:M57
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図:M13

「ゲストコーナー」では、張師良(チャン・シーリュン)さん(国際天文学連合/国立
天文台)に「太陽系外惑星に名前をつけよう」というタイトルでお話をしていただき
ました。張さんは4月に香港から日本に来て、国際天文学連合の仕事をしています。
天文普及のための仕事をしていて、その中の一つが「太陽系外惑星に名前を
つけよう」だそうです。ペガスス座やフォーマルハウトにも太陽系外惑星がありますが、
太陽系外の惑星のほとんどは数字とアルファベットを並べたものになっているので、
具体的な名前を募集しようとしています。天文アマチュア団体や、学校のクラブ
などの団体が名前を提案できます。来年8月にハワイのホノルルで行われる
国際天文学連合の総会で惑星の名前が発表される予定です。気になる方は
調べてみてくださいね。
最後に、地球を離れ、銀河系や宇宙の大規模構造を見て地球に帰ってきました。
宇宙の大規模構造にはまだわかってない部分が多く、これから建設が始まる
30m望遠鏡(TMT)が完成し、より詳しい部分まで解明できると良いですね。
科学ライブショーユニバースでは毎週様々なゲストを招いて、科学に関する
内容を紹介しています。ぜひシンラドームに足を運んでみてください。