2月13日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、亀谷和久(東京理科大学)が
案内役を務め、ゲストには門内靖明さん(慶応義塾大学理工学部
物理情報工学科)をお迎えしてお送りしました。
まずは「本日の星空」のコーナーからスタート。映し出されたのは科学技術館
入り口前の写真です。シミュレーションに切り替えて、現在の時刻から
20時まで時間を進めていきました。
南の空にはオリオン座やふたご座をはじめとする冬の星座が並んでいます。
冬は明るく輝く星が多く、1等星、もしくはもっと明るい星を結んでできる
六角形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれています。
また、南の地平線近くにはカノープスもみることができました。
時間を現在時刻に巻き戻したところで、続いてはアメリカの
ヤーキス天文台のビビアンさんと中継をつなぐ「ライブ天体観測」です。
本日の東京は暖かいですが、真夜中のヤーキス天文台の気温はなんと-18℃。
スクリーンにはビビアンさんから送られてきた写真が映し出され、
ビビアンさんに英語で解説していただきながら3枚の天体画像を
見ていきました。1つ目は「カタリナ彗星」。ボヤっとしていて、彗星特有の
「尾」が見られました。2つ目は「オリオン大星雲」。オリオン座の中に
あるトラペジウムを確認することができました。そして最後は「銀河 M66」。
星が集まって渦巻き模様になっているなんて不思議ですね。


rock orion nebula Yerkes_1201430_irg_norm_align.png
図:オリオン大星雲

地球を離れて「太陽系の姿」を見たあとは、さらに銀河へと飛び立ち、
宇宙旅行を行いました。
最後は「ゲストコーナー」。門内さんに「見えない光・聞こえない音が
可能にする体験」と題して、お話しいただきました。
まずは「見えない光」が可能にする体験のお話から。普段目に
見えている光は可視光といいます。しかし、光(電磁波)には様々な
種類があり、ラジオの通信に使われている電波や電子レンジに
使われているマイクロ波のように「見えない光」が存在します。
「テラヘルツ波」も見えない光の一種で、電波と可視光の中間に
あります。このテラヘルツ波は、物に触れることなくジェスチャーで
物を操ることを可能にするかもしれないのだそうです。
次に「聞こえない音」が可能にする体験のお話。聞こえない音の一つに
超音波があります。シンラドームには「画面の無い」タッチパネルを
操作する人の動画が映し出されました。超音波を使うと、そこに画面がなくても
あたかも「画面に触った」かのような感覚になる技術が開発されつつあるそうです。
近い未来、私たちも使っているかもしれません。とてもわくわくしますね!
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題を
お送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。