5月6日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役となってお送りしました。ゲストは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の殿岡英顕さんでした。
殿岡さんは「宇宙カレンダーを見てみよう!」という題でお話をしてくださいました。殿岡さんのいるJAXAでは、人工衛星を打ち上げて宇宙の観測をしています。観測したデータをカレンダーの形にまとめて公開しているのが「宇宙カレンダー」です。http://www.isas.jaxa.jp/home/showcase/calendar/index.html.ja
例えば、宇宙カレンダー一覧の中から去年のこどもの日をクリックすると、16枚の画像が出てきます。これは、去年の5月5日に「ひので」「SOHO」「SDO」という3つの人工衛星が撮影した太陽の姿です。ほかにも宇宙カレンダーには、「あけぼの」という人工衛星で地球の周りに飛んでいる電波をキャッチして、耳に聞こえる音に変換したものや、はやぶさが見た地球、火星や小惑星イトカワの画像などもあります。自分の誕生日や記念日を宇宙カレンダーで見てみてはどうでしょうか。宇宙カレンダーは1990年4月から始まっています。画像が載っているのは91年9月からです。

今日は他に「太陽系の姿」「最近の太陽」「本日の星空」「ライブ天体観測」「宇宙の果てへ」のコーナーをお届けしました。

図:ひまわり銀河

特に「太陽系の姿」では、カッシーニの話題を紹介しました。カッシーニは1997年にNASAが打ち上げた探査機で、2004年に土星に到着してから観測をしてきました。いまその役目を終えようとしています。カッシーニに与えられた最後のミッションの名前は「グランドフィナーレ」土星とその輪の間の隙間を飛行して観測を行います。土星の衛星には生命があるかもしれないものがあります。それらの星を汚染しないように、カッシーニはグランドフィナーレを終えると、9月15日に土星の大気に突入することになっています。
JAXA相模原キャンパスは夏に一般公開を行います。今年は8月25日と26日の予定です。詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.isas.jaxa.jp/outreach/events/000925.html

科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日に科学技術館4階、シンラドームでお届けしています。毎週内容が変わるフレッシュなショーです。初めての方も2度めの方もぜひお越しください。