11月16日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(核融合科学研究所)が案内役を務め、ゲストに萩谷宏先生(東京都市大学知識工学部自然科学科)をお迎えしてお送りしました。

萩谷宏先生には「惑星探査と野外調査」というタイトルでお話をしていただきました。
まず始めにアポロ月面計画についてお話いただき、重力が地球の1/6の月面で、どんな科学探査がなされたか、またアポロ17号で唯一の科学者として地質学者が探査を行ったことについて説明をしていただきました。

次に小惑星探査機「はやぶさ」が世界初のサンプルリターンとして地球上に持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子についてのお話で、微粒子の中には斜長石やカンラン石、硫化鉄が含まれておりこれらは湘南海岸の砂にも含まれています。

“太陽系の物質は共通している”ということについて、原始惑星系円盤やアエンデ隕石のお話から「岩石に情報が記録されている」と強調されておりました。

萩谷先生は世界最古の地層であるグリーンランド南西部のイスア地域に2週間にわたって野外調査を行いました。現在の地球とは様相の異なる38億年前の地球の様子を紹介し、未来の惑星科学に必要な基礎能力についてのお話いただきました。
また、最後にまとめとして「地球は他の惑星を解き明かす鍵である」ともお話していただきました。

本日はそのほかにも「太陽系の姿」と「本日の星空」、「銀河宇宙の世界」のコーナーをお送りしました。
「太陽系の姿」では地球を飛び出して太陽系の惑星を見ていき、冥王星は太陽系惑星ではないということもお話いただきました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です