12月7日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(自然科学研究機構・核融合科学研究所)が案内役を務めました。

最初は「太陽系の姿」のコーナー。太陽系の姿を太陽から順に見ていきました。惑星の名前の由来などを紹介しました。木星は地球よりも大きいのに地球の24時間に比べて自転周期が10時間と意外に短かったことに来場者の皆様は驚いたようです。

太陽の姿についても紹介しました。異なった波長で観察すると身近な太陽も姿が違う様子をご覧いただきました。太陽の活動が活発では無いのであまり黒点は見られませんでした。しかし12月26日には部分日食が日本全国で見られるので皆さんも、屋外に出て観察してみてはいかがでしょうか。

次に「本日の星空」のコーナー。20時の空では秋の星座のペガスス座は西へと動いてしまい、東の空では冬の星座が見えてきています。冬の星座はおおいぬ座のシリウスをはじめ一等星が多く空がとても賑やかです。また12月14日にはふたご座流星群が見頃となっています。月明かりが眩しく観測条件が良いとは言えませんが、是非、冬の星空を見上げてみてください。

そして「ゲストコーナー」では自然科学研究機構・核融合科学研究所の高畑一也教授をお招きしました。核融合発電は恒星の中で起こっている核融合を地上で実現できれば地球のエネルギー問題を解決できるのではないかという構想で生まれました。核融合発電の燃料となる水素は海水からまかなう事ができ、水素1gで石油8トン分のエネルギーを生み出すことができます。とても環境に優しく、経済的な発電です。まだ発電の実現には至っていませんが、岐阜県にある実験装置では、世界最大級の超電導磁石を用いて水素の同位体を1億2000万度にまで加熱し、発電に必要な条件を満たすプラズマを生成することに成功しました。この発電が実現すると人類の問題の一つである資源の奪い合いが無くなり平和になります。なので実現に向けて日々研究を進めています。
また、高畑さんが作成したWebサイトもぜひご覧ください。
「星のかけら核融合」
「核融合への入口」

そして最後に銀河系を離れ宇宙の大規模構造を見ていただき、エンディングを迎えました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお呼びして科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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