5月14日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では平松正顕(国立天文台)が案内役を務めました。

「本日の星空」のコーナーでは、春に見ることができる星座についてお話をしました。北斗七星を含む、おおぐま座やうしかい座、おとめ座などは今夜晴れれば見ることができるそうです。また、北斗七星の柄の先にある星と、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカをつなげて「春の大曲線」といいます。加えて、北斗七星から北極星を探し出す方法もお話しました。

今回紹介した科学の話題は、5月12日にプレスリリースが出された、天の川銀河のブラックホールの撮影に初めて成功したという研究についてです。望遠鏡は大きければ大きいほど視力がよいのですが、ブラックホールを見ることができるような大きな望遠鏡は作ることができません。そのため、世界中の電波望遠鏡を組み合わせて地球と同じサイズの口径を持つ仮想的な電波望遠鏡を作るというVLBI(超長基線電波干渉法)の技術を用いて観測が行われました。この地球サイズの望遠鏡は月にあるドーナツを見分けられる性能を持ち、人間の視力でいうと300万に相当するそうです。また世界の水蒸気を観測したデータを紹介しました。水蒸気は観測の大敵なので、望遠鏡は乾燥していて晴れている場所に作られるということをお話しました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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