7月9日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では平松正顕(国立天文台)が案内役を務めました。

七夕を迎えた今週は夏に見える星座の話題から始まりました。午後9時頃には東の空から南の空にかけて夏の星座が見えています。高い位置にはこと座やわし座、はくちょう座が見え、都会でも夏の大三角を見つけることができます。低い位置にはさそり座があり、赤く光る星アンタレスが光り輝きます。また西の空に目を向けると春の星座である、うしかい座やおとめ座、そして北斗七星が見られます。さらに夜だけでなく明け方にも見どころがあります。午前3時半ごろには金星や火星、木星、土星、海王星、天王星と多くの太陽系の惑星が並びます。

地球を飛び立って話題は小惑星リュウグウについてへと移り変わります。「はやぶさ2」によって持ち帰られたリュウグウのサンプルにアミノ酸が検出されました。アミノ酸は生命に欠かせないタンパク質の源です。こうした地球外でのアミノ酸の発見は生命の起源を探るカギとなるかもしれません。

宇宙望遠鏡でも宇宙の謎を探る準備が整いつつあります。2021年のクリスマスに打ち上げられた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST)」は約半年の時間をかけて運用開始に向けた準備が進められていましたが、ついに日本時間7月12日の午後11時頃に最初の画像公開が行われます。飛躍的に性能が向上したジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に期待が高まっています。

最後に、天の川銀河を飛び出し宇宙の果てまでの様子を紹介し、本日の科学ライブショーを終えました。

科学ライブショー「ユニバース」では毎回さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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