9月23日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」では、矢治健太郎(JAXA宇宙航空研究開発機構)が案内役を務めました。

まず「太陽系の姿」のコーナーでは、太陽系の惑星たちを紹介しました。
その惑星の一つである火星では、火星衛星探査計画(MMX)というものが進められています。この計画は火星の衛星の一つであるフォボスへ探査機を飛ばし、フォボスや火星の様子を観測したり、フォボスの表面にある物質を採取して地球に持ち帰ったりするというものです。今回の案内役である矢治先生も広報担当としてこの計画に参加しており、計画の内容や探査機の仕組みなどについても詳しくお話していただきました。

「最近の太陽活動」のコーナーでは国立天文台の太陽望遠鏡や太陽観測衛星「ひので」によって観測された最近の太陽の様子を見ながら、黒点や太陽フレアについて説明しました。黒点は太陽にある黒い点で周囲よりも温度が低いため黒く見えています。この黒点は11年ごとに増えたり、減ったりを繰り返しており、現在は増えていっているそうです。また、黒点が増えると太陽フレアという爆発現象も起こりやすくなり、先日の9月20日にも太陽フレアが観測されています。

「本日の星空」のコーナーでは、夏の大三角形やさそり座などの夏の星座と、いて座・やぎ座・みずがめ座などの黄道十二星座について紹介しました。この時期にはみずがめ座のあたりに土星も見ることができます。
また、本日9月23日は秋分の日であるため、日が真西に沈む様子も観察しました。さらに、9月29日には中秋の名月が見えるそうです。

最後に「銀河宇宙の世界」のコーナーでは、太陽系から飛び出し、銀河系や宇宙の大規模構造を観察しました。銀河系の中心にはブラックホールがあるといわれており、最近の研究では、クジラ座の銀河M77の中心のブラックホールが新しい星の誕生を抑制する可能性があると考えられています。

科学ライブショー「ユニバース」では、第2・4土曜日さまざまな科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください。

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