本日の科学ライブショー「ユニバース」では、矢治健太郎(自然科学研究機構 核融合科学研究所)が案内役を務めました。
最近の核融合科学研究所の研究成果を紹介しました。大型ヘリカル装置(LHD)の実験結果から、プラズマの中の電流が増加すると磁場島が拡大し、電流が減少すると磁場島が縮小することがわかりました。これは生き物の「食べる食べられる」の関係で説明できることがわかりました。
「太陽系の姿」のコーナーでは、各惑星の紹介をしました。太陽系の1つである木星は、地球の直径の11倍の大きさを持つ惑星です。木星の表面には、大赤斑と呼ばれる地球での台風のようなものが存在し、過去には薄くなったり消えたりしたことがあるそうです。この大赤斑を目印にして、木星の自転周期が約10時間であることをシミュレーションで確認しました。自転周期の速さによって、木星表面は縞模様になっています。自転周期が速いことで木星表面の縞模様を作り出しているそうです。
次に、最近の太陽の活動について紹介しました。太陽の表面には複数の黒点が存在し、太陽の活動が活発であることがわかりました。ソーラーオービターは太陽に近づいて観測を行う探査機であり、太陽表面で巨大なプロミネンスを観測しました。このような活発な活動が起こっている太陽の内部では、核融合が起こっています。核融合科学研究所のマスコットキャラクターであるヘリカちゃんが登場する動画で、核融合の仕組みについて紹介しました。
「本日の星空」のコーナーでは、北斗七星と冬の大三角と春の大三角を紹介しました。また、明け方には、月に火星と土星と火星が接近することも紹介しました。
「銀河宇宙の世界」のコーナーでは、太陽系外惑星について紹介しました。TRAPPIST-1という恒星には、地球と似た惑星が複数存在することがわかっています。また、これまでの観測で見つかった太陽系外惑星は5000個以上です。最後に、宇宙の大規模構造を見てから地球に戻り、本日のライブショーを終えました。
科学ライブショー「ユニバース」は来月から月2回の開催になりますが、様々な案内役が科学の話題をお送りします。
ぜひ科学技術館4階シンラドームへお越しください!