6月15日@科学技術館

投稿者:

本日の科学ライブショーは野本知理(千葉大学)が案内役を務め、お送り
いたしました。
「原子や分子という言葉を聞いたことある?」という問いかけから最初の
コーナー「分子の世界」が始まりました。1回目の上演では酢酸やグルタミン
酸(うま味調味料)などの身近な調味料を、2回目はβカロテンやビタミンを
ご紹介しました。普段何気なく口にしているものは、こうして分子を見てみると、
動物みたいな形をしていたり、とても入り組んだ形をしていることがわかります。
調味料やビタミンの分子の次は食塩の融解の分子動力学シミュレーション。
温度を変化させるとどのように食塩の状態がどう変わっていくのかシミュレーション
しました。
次のコーナーは「星間飛行」と題して星座の見え方の違いに着目して
お送りいたしました。まず、太陽に一番近い恒星のαケンタウリに移動して、
みなみじゅうじ星の形が太陽系から見たときと違うことを見ていただきました。
αケンタウリからオリオン座を見てベテルギウスの隣に明るい星が見えます。
ここで「じゃあこの星は何でしょう?」と案内役から質問。
この星は太陽系に戻って見るとシリウスであるということが分かりました。
また、現代から時間を遡ってみると星座線が変わっていくことも見て
いきました。最後に、光速の90%の速さでベテルギウスに行ったときの
シミュレーションをして、光のドップラー効果で星が青くみえることを
紹介しました。
次のコーナーでは太陽系のモデルを使って2つの仮定について惑星の動きが
どうなるか考えていきました。1つ目はある日突然、太陽がなくなったら
どうなるだろうか?2つ目はある日突然、太陽系にいくつかの太陽が
現れたらどうなるだろうか?来場者のみなさんに問いかけながら
シミュレーションを行いました。こんなことが起きたら地球滅亡なのですが、
実際には起こりえないことなのでご安心を。
最後に「ゲストコーナー」では、東京工業大学の佐々木貴教さんに
「宇宙は地球であふれてる!?」というタイトルでお話していただきました。
系外惑星という太陽以外の恒星の周りを回っている惑星をスイスの
観測チームが1995年に初めて発見しました。そして現在(2013/6/15)
900個ほどの系外惑星が発見されています。系外惑星の大きさの内訳を
見てみると、地球サイズの惑星が木星サイズの惑星に比べて多いことが
分かっており、系外惑星に生命が存在しているのかが注目されています。
惑星に生命が存在できるかどうかは、液体の水が存在するかどうかが
重要になってくるそうです。中心の恒星からの距離が、液体の水が存在
するために丁度良いところにある領域をハビタブルゾーンと言い、地球は
ちょうどハビタブルゾーンに位置しています。現在、生命を宿す惑星の
存在する条件が調べられています!
詳しくは「地球から地球たちへ」で検索してみてくださいね。