10月4日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(東京理科大学)が案内役を
務め、上演いたしました。
まず、今日の東京の夜空を見ました。夜の20時頃には夏の大三角と秋の四辺形が
見えます。フォーマルハウトが輝いているのも見えます。今度は日にちを進めて、
10月8日の夜空を見てみましょう。10月8日の夜には、皆既月食が起こります。
この日の夜には月が徐々に欠けていき、皆既月食になると月が赤く見えます。
もし晴れていれば、ぜひ月を見て下さい。
次に地球を飛び出して、惑星をひとつひとつ見ながら太陽系を離れて宇宙旅行に
出ました。銀河団や宇宙の大規模構造までご覧いただき、また地球に戻って
きました。いつかこんな宇宙旅行ができるといいですね。
次のコーナーでは、太陽系の重力の実験をしました。突然太陽がなくなったら、
ある日突然太陽が3つ太陽系に攻めてきたら、という現実では作ることのできない
状況で実験をしました。
「ゲストコーナー」では、猿渡敏郎さん(東京大学大気海洋研究所)に「食べられる
深海魚、メヒカリの謎に海洋調査船で迫ってみた」というタイトルでお話して
いただきました。
皆さんはメヒカリをご存じでしょうか?メヒカリは食べられる深海魚ですが、
その生態がまだ詳しくわかっていません。そこで猿渡さんは、日本周辺の
水深150~500mの大陸棚縁辺部や斜面に生息しているメヒカリの生態に関する
基礎研究を行なっています。2014年の3月1日から3月9日にかけて、猿渡さんや
様々な研究者の方々が世界最新鋭の海洋調査船である新青丸に乗船して調査の
航海に出ました。お話の中では、実際の調査現場や獲れた魚類などの写真を
見せていただきました。今回の調査では、メヒカリを含む様々な深海魚を得る
ことができ、今後の研究の発展がとても楽しみになります。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々なゲストをお招きして、科学に
関する話題を紹介しています。ぜひシンラドームに足をお運び下さい。