5月9日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
お送りしました。
まずはじめのコーナーでは、私たちの住む「太陽系の姿」をみなさんで見ていきました。
同じ太陽系の惑星といっても、それぞれ地球とは異なる特徴があります。例えば、
木星の表面には縞模様や大きな斑点(大赤斑)が見えます。この斑点を目印に
時間を進めて、木星の一日を何時間なのか数えてみると・・・さて、木星の一日は
地球の一日より長いのでしょうか、短いのでしょうか?答えは「ユニバース」で!
そして宇宙から太陽系を見たところで、次は地球から見える宇宙、今夜の星空
見ていきました。先ほど紹介した木星は、20時ごろに南西の天頂付近で見えるよう
です。西の空には金星も明るく輝いていますよ。さらに、春の星座も勢ぞろい。
しし座やおとめ座などよく耳にする星座から、かみのけ座なんて珍しい名前の星座まで。
自分で珍しい星座を探してみるのも楽しいかもしれません。ぜひ今夜の空を見上げて
みてください。
次は日本の裏側、シカゴのヤーキス天文台から中継をする「ライブ天体観測」
コーナー。本日は笑顔の素敵なビビアンさんに登場していただきました。真夜中の
シカゴは残念ながら雨ということで、ヤーキス天文台で撮影した土星や木星、
銀河の写真を見せていただきました。ひまわりのような銀河M63がとても印象的でした。
銀河にもそれぞれ個性的な形があるようです。


m63_20150509_c60s_StoneEdgeObs.png
図:M63

最後の「ゲストコーナー」では臼田-佐藤 功美子さん(国立天文台・天文情報
センター)をお招きし、「惑星系に名前をつけよう」というタイトルでお話して
いただきました。太陽の周りを地球が公転しているように、太陽系の外では他の恒星の
周りを公転する惑星が次々と見つかっています。惑星たちは暗いため、直接望遠鏡で
見ることができないものがほとんどです。ではいったいどうやって見つけている
のでしょう。実は、惑星が恒星の前を通る際の明るさの変化や惑星の引力による恒星の
ふらつき方などから間接的に惑星の存在がわかるのだそうです。
すごいですね!現在見つかっている惑星系はおよそ1800こ、惑星系の候補
も入れるとなんとおよそ4000こもあるそうです。しかし、これらの惑星たちの
名前は記号や数字など味気ないものばかり。そこで、国際天文学連合(IAU)では
「太陽系外惑星に名前をつけよう」というキャンペーンを行い、新たに名前を一般
募集しています。名前の提案にはクラブや団体などの登録が必要ですが、投票は
みなさんも参加することができます!自分が選んだ名前が世界に通用する星の名前に
なるのかと思うとわくわくしませんか?
詳しくは「太陽系外惑星系に名前をつけましょう!」で検索してみてください。
科学ライブショー「ユニバース」では科学にまつわる楽しいお話をお送りしています。
毎週、内容やゲストが変わりますので本日お越しいただいた方も是非また4Fシンラ
ドームへお越し下さい!お待ちしております。