2月12日@科学技術館

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本日は案内役片岡龍峰(東京工業大学)、ゲストは平松正顕先生(中央研究院 天文及天文物理研究所)で上演致しました。
まずはアラスカで撮影したオーロラの非立体映像を見ていただき、その後立体オーロラ映像、脈動オーロラ(点滅するオーロラ)の映像を見ていただきました。
その後アメリカのシカゴにあるヤーキス天文台のケビンさんと「ライブ天体観測」を行いました。現地は曇っていてとても寒く、望遠鏡は使えない状態でした。そのため今回は、
カリフォルニアにある天文台(Stone Edge Observatory)で撮影された天体写真を送っていただきました。M64、土星、月などの写真を会場全員で楽しみました。



図 Stone Edge Observatoryで撮影された月面の様子

図 Stone Edge Observatoryで撮影されたM64(黒眼銀河)の様子

今回の「ゲストコーナー」では平松先生をお招きして、「ALMA望遠鏡が描き出す暗黒の宇宙」というテーマでお話ししていただきました。
ALMA望遠鏡は南米チリで建設中の直径12mと7mのパラボラアンテナ型の望遠鏡66台で構成されている電波望遠鏡です。
電波で観測することによって目に見えない部分がわかり、そこから星の誕生についてなどがわかるそうです。
大きな望遠鏡は沢山の電波を集める(暗い天体まで見える)、細かいところまで見える(視力が良くなる)という利点があるものの、重みでゆがむ(きちんと電波を集められない)などの問題が伴ってきます。そこで、かわりに小さな望遠鏡を組み合わせてコンピュータで合成することで1つの大きな望遠鏡と同じ役割を果たすことができるそうです。
ALMA望遠鏡は、これまでの電波望遠鏡に比べて100倍暗い天体を100倍細かく見ることができるのだそうです。
今年の9月頃から観測が始まるので、今からどのような新発見があるのか楽しみです。
いつでも最先端の宇宙に関するお話しが聞ける科学ライブショー「ユニバース」に、より多くの方に足を運んでいただきたいと思います。