2月5日@科学技術館

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本日は案内役に亀谷和久(JAXA)、ゲストに並木道義さん(JAXA)をお招きしました。
最初に、太陽系の惑星をそれぞれの説明を交えながら紹介しました。
さらに太陽系外縁天体や小惑星、太陽系から見た星座・恒星等の説明をし、最後には宇宙の果てまで星間飛行していきました。
「ゲストコーナー」では、昨年話題になった「はやぶさ」のカプセル回収の時のことを、回収作業に携わった並木さんよりお話し頂きました。
回収作業には、まずはやぶさが火球となって落ちてくるのを観測するところから始まります。航空機と地上での観測、レーダーでの追尾をします。その後4つの電波方探局でのカプセルのビーコンを追尾し、最後にヘリコプターで肉眼による探索をします。
並木さんは電波方探局の一つの班に所属していたので、その話を中心に説明して頂きました。
毎日、方探局まで往復250kmの道のりを車で行ったことや、現地の砂漠という地理条件により、予備の車を用意しなければいけなかったこと、現地に赴いた方ならではの感想や思い出が聞けました。
カプセルが地上に着地したとき、幸運にも風はあまり吹いておらず、観測も正確に行えたので、最終的に予想地点より500mの誤差でカプセル回収に成功したそうです。
現在、カプセル内の粒子、即ちイトカワより採取した粒子の研究が世界中で行われています。最新の研究結果がニュースとして流れる日も近いかもしれませんね。