9月15日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は案内役を
矢治健太郎(立教大学)が務め、ゲストに柳瀬亘さん
(東京大学大気海洋研究所)をお招きしてお送りしました。
最近の太陽の様子のコーナーでは、このごろの
太陽の活動を観察したデータをみていただき、最近の太陽よりも
2ヶ月前の太陽の方が活発だったことをお話ししました。
ゲストコーナーでは「台風はどこから来るの?」という
タイトルでお話いただきました。大きな被害をもたらすこと
もある台風のニュースは日本では8~9月によく耳にしますね。
この台風、どこで生まれるのでしょうか。
日本付近で見られる台風は赤道のあたりの暖かい海上ででき、
北上してきます。
ところで台風は、日本でだけ見られる現象なのでしょうか?
実はアメリカやインド洋の辺りでも台風と同じ現象が
見られます。アメリカでのものは「ハリケーン」、
インド洋付近の物は「サイクロン」と呼んでいます。
台風の仲間のこれらも熱帯の暖かい海上で生まれます。
また、日本での台風は、反時計回りに回転しています。
これは、南半球でも同じなのでしょうか? 台風が回転する
様子を観察してみると、北半球では反時計回りに回転し、
南半球では時計回りに回転していることが分かりました。
この回転方向は、地球の自転方向と同じになっています。
地球の自転を北極側から見ると、北半球は反時計回り、
南半球では時計回りです。このことから、台風が回転する
方向は、地球の自転の影響を受けていることを、柳瀬さんに
教えていただきました。
そして、本日は国際天文学連合総会についてご紹介
いたしました。この会議は8月に行われ、北京に1万人以上の
天文学者が集合しました。
例えば過去の会議では、冥王星を惑星から外すべきか
ということがテーマになりました。そして今回の会議では、
1天文単位の決め方を変更すべきか、などの議題が話し合われ
ました。当ライブショー「ユニバース」の案内役である半田、
亀谷が参加していたので、その発表の様子をご覧頂きました。
この国際天文学連合の新しい会長に、国立天文台
名誉教授であり、8月11日のこのライブショーでお話しして
頂いた海部宣男さんが就任したことも報告いたしました。
科学ライブショー「ユニバース」は、このように
様々な分野で活躍中の案内役や、ゲストさんにお話をして
いただいたいます。ぜひ、科学技術館4Fシンラドーム
「ユニバース」にお越し下さい。