11月10日@科学技術館

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11月7日は立冬。
冬の始まりが告げられ、東京もどんどん寒くなっています。
さて、本日の「ゲストコーナー」は、亀田真吾さん(立教大学)に
「水星観測の現場から」と題して、常夏の島ハワイのマウイ島から
中継していただきました。
水星は地上の望遠鏡や観測衛星メッセンジャーを用いて観測、研究が
行われています。亀田さんは望遠鏡を用いてメッセンジャーでは観測が
難しい水星大気の観測を行っています。日中は太陽光があるため特殊な
部品を取り付けて観測を行っています。太陽光が無くなる日没後は観測の
チャンスなのですが、日没後30分で水星も地平線に沈んでしまうので、
日没後のこの時間は貴重なのだそうです。マウイ島の観測所は標高
3000mの雲の上にあるのですが、車で行ける所だそうです。観測小屋は
とても狭く、観測機器や一緒にいた学生さんでぎゅうぎゅう詰めという
感じでした。
本日のユニバースではさらにもう1か所、アメリカ本土のヤーキス
天文台からライブ中継がありました。本日はあいにくの曇り空。事前に
撮影した天体写真を送っていただきました。M37はふたご座にある
散開星団で、星々が散らばって見えます。また、M4は球状星団で、
こちらは円く集まって見えます。


m37.png
図:M37
m4.png
図:M4

本日は2か所のライブ中継の他に、「分子の世界」「ちょっとした
実験」
をお届けしました。「分子の世界」では、水から始め、お父さんが
大好きなお酒(エタノール)やすっぱいお酢(酢酸)、お菓子作りに
かかせない砂糖の分子モデルをご覧いただきました。また、食塩
(塩化ナトリウム)の分子では、温度を変えてシミュレーションを
してみました。ふわふわとしたBGMの中、ゆらゆらふわふわ動く分子の
世界をご覧いただきました。「ちょっとした実験」とは、ドームに再現
した太陽系の実験です。例えば、もし、
地球の公転が今よりも速くなったら・・・おおっ。
また、もし、突然太陽が消滅したら・・・うわー。
さらに、もし、太陽が2つや3つになったら・・・どひゃー。
気になる方は「ユニバース」で。