4月19日@科学技術館

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本日は野本知理(千葉大学)が案内役を務め、上演いたしました。
「分子の世界」のコーナーでは調味料やビタミンの分子の姿を紹介しました。
分子はいろいろな振動をしていて、体の中で酢やビタミンCの分子が動いて
いるのかと思うと、不思議な気分になりますね。調味料の一つ、食塩を加熱
するとどうなるかもシミュレーションしてみました。水が蒸気になるのと
同じように、食塩も気体になって自由に飛び回るようになります。蒸発する
というのはこういうことだったのかと納得しました。
宇宙のお話もしました。ケンタウルス座アルファ星からみた星空や、人類が
誕生したころの大昔の地球からみた星空を紹介しました。星座の形は私たちの
知るものとまったく違うことがわかります。いま見ることのできる星座は、
いま、この場所からしか見ることができない、ということがよくわかりました。
「ゲストコーナー」では福井大学の古石貴裕さんをお招きし、
「シミュレーションで見つける分子のヒミツ」というタイトルで話して
いただきました。
古石さんはライブショー前半で使っていたシミュレーションソフトの開発者でも
あります。ライブショーでは使っていない別のシミュレーションソフトを使って、
気体分子が飛び回っている様子を見せていただきました。分子の飛び回る
軌跡をみると、複雑な動きをしていることがわかります。気体の温度を下げると、
前半の食塩の蒸発とは逆のことが起こります。分子がだんだんと集まってきて、
気体の状態から液体の状態になる様子がよくわかりました。古石さんの開発した
ソフトはこちらからダウンロードできます。ご家庭の
パソコンで簡単に動かすことができるので、ぜひお試しください。