11月8日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、野本知理(千葉大学)が案内役を
務め、上演しました。
最初は「立体オーロラ映像」を上演しました。ユニバースでは、2台のカメラで
撮影したオーロラの映像をドームの中で見ることができます。本来なら、もっと
寒い場所でしか見ることができませんが、ここでは手軽に見られます。
そんなオーロラは、太陽風の中に含まれる電気を帯びた粒子が空気中の分子に
衝突することによって発生します。「分子の世界」のコーナーでは、分子という
とても小さいものをシミュレーションで見ることができます。酸素や水や、身の
回りにあるものの分子の形や、温度を変えるとどうなるのかを確かめました。
「重力の不思議」のコーナーでは、太陽をなくしてみたり増やしてみたりすると
どうなるかをシミュレーションしました。太陽を6個加えて計算してみたところ、
惑星たちの予想外の動きに客席からは歓声や笑い声が上がっていました。
「ライブ天体観測」では、ヤーキス天文台とインターネットで中継して、そこで
実際に撮った宇宙の写真を紹介しました。今日、紹介した写真は、オリオン大星雲と
呼ばれる星やガスの集まりと、球状星団M2、渦巻銀河M81でした。


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図:オリオン大星雲
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図:球状星団M2
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図:M81

「ゲストコーナー」では、小久保隆さん(株式会社スタジオ・イオン)をお招きして、
「自然曼荼羅~調和の世界~」というタイトルでお話いただきました。
小久保さんは環境音楽という、自然音を利用した癒しの音楽を作成しておられます。
今回の「自然曼荼羅~調和の世界~」という作品は、国際科学映像祭ドームフェスタ
ショートプログラムコンテストで審査員特別賞を受賞した作品です。曼荼羅(まんだら)とは
サンスクリット語で「円」を意味し、円は仏教で調和や平和、安らぎを意味するのだ
そうです。この作品は小久保さんの環境音楽と、絵画のような自然の写真を加工した
映像を組み合わせたもので、まるで万華鏡をのぞいているかのように見ることが
できました。半球の形をしたシンラドームに投影することで、よりいっそう幻想的に
感じました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々な科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。