12月27日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)が案内役を 務め、
上演しました。
まずはじめに「太陽系の姿」を上演しました。本日はたくさんの小学生のお子さんに
太陽系の惑星を「水星!火星!・・・」と元気よく答えていただきました。楽しんで
もらえたようです。
国立天文台で観測した最近の太陽活動も見ていきました。国立天文台の太陽観測所では
毎日太陽の観測をしています。また、本日の太陽の画像や、地球の何十倍の大きさの
黒点がある日の画像、そして、太陽観測衛星「ひので」で観測した太陽フレアやコロナの
画像を紹介しました。太陽フレアは太陽で起こる爆発現象で、オーロラや電波障害を
引き起こすこともあります。
太陽に続いて、本日の星空を見ていきました。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座の
シリウス、こいぬ座のプロキオンを結んだ「冬の大三角」を目印に、多くの一等星を
都会でも眺めてみてください。
「ライブ天体観測」のコーナーでは、アメリカのヤーキス天文台で今週撮影した
球状星団M53、渦巻銀河M109、子持ち銀河M51をマイクさんに紹介していただきました。


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図:M53
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図:M109
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図:M51

「ゲストコーナー」では「はやぶさが見たもの、持ち帰ったもの、はやぶさ2が
目指すもの」というタイトルで、あのはやぶさのカプセルの回収も行なった、
安部正真さん(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)にお話
いただきました。
はやぶさは3億kmも離れた小惑星イトカワを調べに行きました。その結果、イトカワの
表面がごつごつしており、内部の40%が空洞で、がれきの集まりのような構造を
していることがわかりました。また、イトカワで採取し、持ち帰ったすごく小さな
かけらを見ていくことにより、どのようにして、イトカワができたかがわかりました。
2014年12月3日に打ち上げられた、はやぶさ2はイトカワよりさらに離れた場所で
生まれた小惑星1999 JU3に向かっています。人工的なクレーターをつくり内部の
物質を持って帰ってくることで、水や有機物などを調べることができます。生命の
起源の解明へつながっていくミッションです。帰還を楽しみにしていましょう。
最後に宇宙の果てまでいき、今までに観測されている宇宙を紹介しました。
ユニバースでは様々な科学に関する話題を紹介しています。ぜひ、シンラドームに
お越しください。