2月21日@科学技術館

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ライブショー「ユニバース」は国立天文台の伊藤哲也の案内で
お送りしました。
まずはじめに、今晩の星空を紹介しました。
夕方から日没後すぐに西の空へ目を向けると、火星や金星、
さらに三日月よりも細い月が接近しています。とても明るい星たちが
近くに集まって見えているので、都会の夜空でも華やかに見えそうですね。
まだまだ冬の季節の星座がよく見えていますが、東の空を見ると
しし座などの春の星座も顔を覗かせてきました。
「ゲストコーナー」は筑波大学の今田大皓さんをお招きして、
「ムシの眼と望遠鏡」というタイトルでお話いただきました。今回の主役は
蛾(ガ)。蛾は夜に活動をするので、眼の表面で光を反射させずに、暗い
場所でも効率よく光を集められるような眼を持っています。蛾の眼を
拡大していくと、複眼が見えてきます。その複眼の表面をさらに拡大すると、
つるつるではなく、柱状のでこぼこがあります。これを望遠鏡のレンズに応用
したのだそうです!でこぼこと言っても、でこぼこの形によって光を反射したり
しなかったりするそうですが、どのような形が光をよりたくさんの光を集めるのに
適しているのでしょうか?クイズ形式で解説していただきました。
円錐を例に調べたそうですが、円錐といっても様々あります。特に優れた円錐は
できるだけ背が高く、側面はまっすぐなもののようです。ちなみに円錐の先が少し
欠けて平らになっていても問題ないそうですよ。ムシの眼をヒントに作られたレンズは、
東大がチリに建設中のTAO望遠鏡に設置される予定とのことです。
最後にISS(国際宇宙ステーション)を紹介しました。
昨年11月には若田宇宙飛行士がISSから帰還しましたが、6月には
油井宇宙飛行士がISSに滞在する予定になっています。ISSは事前に
通過する時刻を調べることができるので、ぜひISSが通過する際には
滞在中の宇宙飛行士たちに手を振ってみてはいかがでしょうか?
科学ライブショー「ユニバース」では毎週様々な科学の話題を
お伝えしています。
土曜日は是非科学技術館のシンラドームへお越し下さい!