2月14日@科学技術館

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今日の科学ライブショー「ユニバース」は矢治健太郎(国立天文台)の案内のもと、
上演しました。
宇宙空間から太陽系の姿を立体で眺めたあと、地球に着陸して東京の今日の星空を
みました。案内役が1月にタイに行ってきたということで、今日はタイの星空と
東京の星空も見比べました。タイではオリオン座があんなに高く見えるのですね!
東京ではほとんど見ることができないカノープスもタイではよく見えるようです。
「ライブ天体観測」ではヤーキス天文台のマイケルさんにインターネットごしに
登場していただきました。今日はかに星雲、子持ち銀河、447ヴァレンティーネと
呼ばれる小惑星の写真を紹介してもらいました。ヴァレンタインデーということで、
この名前の小惑星を送ってくださいました。
「ゲストコーナー」は大辻賢一さん(国立天文台太陽観測所)をお招きし、「宇宙と
地球から観た太陽」と題してお話いただきました。太陽は地球からもっとも近い
恒星とあって、昔からよく観察されてきました。古代中国では、肉眼で太陽の黒点を
見つけており、そこにはカラスが住んでいるとされていました。日本では太陽の
化身として、八咫烏(やたがらす)と呼ばれており、サッカー日本代表のシンボルに
なっています。太陽黒点といえば、ガリレオ・ガリレイが観測したことで知られていますが、
実はトマス・ハリオットの方が最初に観測したとも言われており、当時のスケッチも残って
います。最近では太陽を観測する望遠鏡がたくさんあります。東京・三鷹の国立天文台を
はじめ、日本国内外にいくつもあり、中には直径1mを超える大きさの望遠鏡もあります。
地上のみにとどまらず、宇宙にも「ひので」や「SDO衛星」といった太陽観測衛星が
あります。SDO衛星がとらえた、太陽がまるでくしゃみをしているかのような噴出現象の
動画を見せていただきました。地上望遠鏡は長期間の観測などを得意とし、宇宙望遠鏡は
地球大気に影響されないので高精度な観測を得意としています。地上望遠鏡と宇宙望遠鏡で
役割分担をしているということでした。まだまだ解明されていない問題があり、
これらの望遠鏡はこれからも活躍しそうです。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週楽しい科学の話題をお送りしています。
ぜひ科学技術館4階のシンラドームへお越し下さい。