8月1日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、矢治健太郎(国立天文台)が案内役を務め、
上演しました。
まずは太陽をはじめとした太陽系内の天体について紹介していきました。
太陽系最大の惑星である木星は、自転周期が約10時間と地球より短いということに驚く
お客様が多くいらしゃいました。
次に本日の星空を見ていきました。夏の大三角を形作る、ベガ、アルタイル、デネブが
見えました。そしてその間に広がる美しい天の川も、ここシンラドームではくっきりと
見ることが出来ます。
「ゲストコーナー」では、布施哲治さん(情報通信研究機構 鹿島宇宙技術センター)に
お越しいただき、「ニュー・ホライズンズ探査機が解き明かす冥王星の謎」という
タイトルでお話しいただきました。
ニュー・ホライズンズ探査機とは、2006年に打ち上げられた無人探査機です。
打ち上げられたあと、木星の重力を使って加速し、約9年半もの長い年月をかけ、先月
7月14日に冥王星への最接近を成し遂げたそうです。
これまでは、あのハッブル望遠鏡ですらぼんやりとした画像しか得ることができていな
かった冥王星ですが、今回、ニュー・ホライズンズ探査機によって、地表にあるハート型
のような模様まではっきりと見える画像を得ることに成功しました。
そして得られたデータから、冥王星の正確な大きさや大気の厚さ、表面の様子など様々な
ことがわかってきました。
しかし、まだまだ地球に送られてきていないデータは多くあり、このあと約16ヶ月
かけてゆっくり送ってくれるそうです。冥王星の新たな側面についての発見が期待
できそうですね。
さらに、ニュー・ホライズンズ探査機は今後冥王星以外の太陽系外縁天体にも近づき、
データを取得するかもしれないそうです。何年後かにまたニュー・ホライズンズ探査機が
ニュースになるかもしれません!
最後に天の川銀河を離れ、様々な銀河が眺められる宇宙の果てまで宇宙旅行をしてから
地球まで戻り、本日のライブショーは終了しました。
科学ライブショー「ユニバース」では毎週異なる案内役、ゲストの方と共に様々な科学の
話を紹介しています。 この夏は、科学の世界をより身近に感じることの出来るシンラ
ドームへどうぞお越し下さい。