10月10日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は、案内役に矢治健太郎
(国立天文台)、ゲストには内藤誠一郎さん(国立天文台)を
お迎えしてお送りしました。今週話題となっているノーベル賞受賞の
話や国際光年と絡めた盛りだくさんの内容でした。
最初の話題は、「太陽系の姿」。様々なフィルターを通して見える太陽の
写真を見つつ、ニュートリノに関連させてノーベル賞の話題と紹介しました。
詳しくは来週のノーベル賞特番で!その後は北極星の探し方や
秋の星座などを紹介しました。近頃は明け方の東の空に惑星が
集まっていますね。早起きした朝には見てみましょう。
続いて「ライブ天体観測」。アメリカのビビアンさんと英語を
交わしながら、M13、NGC869、キャンプの時に撮影した冬の星座
の写真を紹介しました。


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図:M13

「ゲストコーナー」は、「人類が見る”多彩”な宇宙」と題して、
内藤さんに「光」の多彩さと面白さについて伺いました。今年は
「国際光年」というこで、まずは光の歴史についてのお話。
近代的な光の研究の原点は、なんと1000年も前にさかのぼります。そこから飛んで
150年前のマックスウェーバーや100年前のアインシュタインの研究、
50年前には宇宙背景放射の発見がありました。2015年いうのは、
様々な光の研究の節目なんですね。
みなさん見ている光は色が付いていますが、実はそれ以外にも光
は存在しています。例えば赤外線や紫外線、さらにはX線や
電波さえも光の仲間なんですね。これらはすべて、宇宙を見る
道具となるのだそうです。最後は「多波長で見る宇宙」の写真を
紹介していただきました。星雲を可視光から赤外線、紫外線、
X線で見ると、光の特徴がはっきりと出るんですね。光は目で
見えるという固定観念を一回外して、光を見てみると面白い発見
があるかもしれませんよ。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストを
お招きして、科学にまつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館F4シンラドームへお越しください。