12月5日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は大朝由美子(埼玉大学)が
案内役を務め、お送りしました。
まずは科学技術館の空からスタート。本日はドームシミュレーションの
青空に負けないくらい良いお天気で、元気な子ども達もたくさん!
このまま晴れれば東京の夜空にいくつの星が見えるか予測しながら
時刻を進めていくと、19時頃の南の空にまだ夏の大三角が見えます。
日づけが変わる頃には、ほぼ天頂にオリオン座とふたご座が見えます。
ふたご流星群が近づいてきたので、シンラドームでも流れ星が流れて
ましたね!極大は12月14日。皆さんも本物の夜空で、流れ星を探して
みてください。
明け方の東の空には、月、金星、火星、木星が一列に並んでおり、
夜が明けたら太陽の登場です。
大迫力の太陽のドーム映像を見ながら、ゲストコーナーへ。
「わんぱくな太陽」という題で大山真満さん(滋賀大学教育学部・准教授)に
お話いただきました。
まず、太陽は地球の大きさの何倍でしょうか、という質問から。
答えはなんと約110倍!実際のサイズ比で太陽と地球が並ぶと客席からは思わず
「こんなに違うんだ!」という声があがりました。太陽で小さく見える
黒点でさえも、なんと地球数個分の大きさがあるようです。
次に、太陽表面を拡大すると見える粒々の構造(粒状斑)を画像や動画を使って
紹介していただきました。
実はこの粒一つは約1,000kmもの大きさがあり、粒の中心に東京都を置いたとすると、
北は青森県、南は岡山県でさえも含まれるほどの大きさです。
最後に、太陽での爆発現象について説明していただきました。爆発現象が起きると、
強いX線や紫外線によって明るく輝いたり、宇宙空間に大量のガスを吹き出したり
します。
大切なのはそういった宇宙空間の中に私たちの住む地球が浮かんでいるということ。
現在、このような爆発現象を予想できないか、宇宙天気予報という研究が進めら
れているそうです。
地球を離陸し、太陽系の惑星を眺めつつ最新の天文ニュース、
12月3日のはやぶさ2のスイングバイの話題へ。
火星と木星の間、小惑星帯の中に、はやぶさ2が向かっている小惑星リュウグウ
があります。西はりま天文台がとらえた地球に接近したはやぶさ2の様子と
はやぶさ2が見た地球の様子を動画で見ました。
そして太陽系からどんどん離れて銀河たちの間を旅しながら宇宙の果てへ。
さらにLkCa15という天体の周りで誕生間もない惑星が観測されたという
ニュースも。いつか地球以外の惑星に私たちのような生命体が見つかるかも…。
楽しい宇宙旅行を終えて科学技術館に無事着陸しました。
科学ライブショー「ユニバース」は毎週土曜日にあなたを面白い科学、
最新の宇宙の世界にご案内いたします。