10月31日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は野本知理(千葉大学)が
案内役を務め、上演いたしました。
今回は「ゲストコーナー」からスタート。
ハワイと中継をつなぎ、藤原 英明さん(国立天文台 ハワイ観測所)に
「広い宇宙を見つめるすばる望遠鏡の新しい眼」というタイトルで
お話していただきました。
ハワイ諸島のハワイ島にあるマウナケアという山。その山頂は
光害が少ないため天体観測に適しており、たくさんの天文台が
立地しています。そのうちの一つに、日本が誇るすばる望遠鏡が
あります。
まずシンラドームにはマウナケア山頂の全天周画像が映し出され、
続いてすばる望遠鏡の画像が映し出されました。
すばる望遠鏡は高さが25m、光を集める主鏡の大きさが8.2mの
とても大きな望遠鏡です。ハッブル宇宙望遠鏡など望遠鏡は
様々ありますが、その多くは広い範囲を一度に見ることが
苦手という弱点があります。
しかし、すばる望遠鏡に新たな目として取り付けられた高さ3m、
重さ3tの超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam(HSC)は、
満月約9個分の広い範囲を一度に見ることを可能にしました。
このHSCの特徴を活かし、暗黒物質地図の作成などといった研究が
行われています。
また、HSCは広い範囲を撮影できるだけでなく、細部を
しっかりと撮影することができます。その精度がよくわかる映像
を見せていただきました。
超広視野主焦点カメラ HSC で挑む M81 銀河考古学
HSCによるさらなる発見に期待しましょう!
さて、ゲストコーナーの次は宇宙の話からミクロの世界へ。
「分子の世界」のコーナーでは身近な分子の紹介を行い、
食塩の塩素原子とナトリウム原子がひきつけあう
シミュレーションを見ました。
最後の「重力の不思議」のコーナーでは再び宇宙へ。太陽系から
太陽を消すなど様々なシミュレーションを行いました。
毎週土曜日、科学技術館4Fシンラドームでは科学ライブショー
「ユニバース」を上演しています。最新の科学の話題をぜひ聞きにきてください。