5月21日@科学技術館

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本日の科学ライブショー「ユニバース」は亀谷和久(国立天文台)が案内役を
務め、ゲストにはコロンビアに滞在中の矢治健太郎さん(国立天文台)を
お迎えしてお送りしました。
まずは「本日の星空」のコーナーから。お昼の科学技術館がドームに
映し出された後は時間を進めて本日22時ごろの星空に。西の空にはしし座、
南の空にはおとめ座、北の空には北斗七星を見ることが出来ます。また、
南東の空にはさそり座が見え、さそり座の一等星アンタレス輝いていました。
赤いアンタレスは「火星に対抗するもの」という意味を持ちますが、
この夏はアンタレスの近くにちょうど火星が見えるのでぜひ見比べてみてください!
時間を日本時間のお昼に戻したところで「ゲストコーナー」へ。
「ユニバース」の案内役の一人である矢治さんが、日本の反対側、コロンビアで
開催されている会議に出席中とのことで、なんと!コロンビアと中継をつなぎ
「ユニバースfromコロンビア ~地球の裏側からこんばんは~」というタイトルで
ゲストコーナーに登場!
中継には同じくコロンビアに滞在中の小林さん(総研大)と
藤原さん(国立天文台ハワイ観測所)にも出演していただきました。
コロンビアと日本の時差は約14時間なので、コロンビアはなんと午前0時過ぎ。
日本から「こんにちは!」と声をかけると「こんばんは!」とあいさつが返ってきました。
さて、コロンビアとはどんなところなのでしょう?まず、矢治さんが滞在している
コロンビアのメデジンの街並みがスクリーンに映し出されました。れんが色の家や
建物が山の斜面にびっしりと建てられているのが特徴です。メデジンは
コロンビア第2の都市です。コロンビアは北緯6°に位置しており、標高1500mにも
関わらず、5月でも気温は26~28℃とかなり暑いそう。
今回矢治さんたちが出席したのは天文教育普及の国際会議。
会議のロゴを見せていただくと、案内役曰く、まるで「かまぼこ」のような半円状の形。
これはいったい何を表しているのでしょう?


CAP2016.png


実はこれ、北の空の星の軌跡を表しています。
コロンビアでは北極星が北の空の地平線に近いところにあるので、星の軌跡が
北極星を中心に半円を描いているように見えるのです。
矢治さんには他にも研究発表の様子などを、さらに藤原さん、小林さんには
発表内容を紹介していただきました。海外の国際会議に出席すると、海外の
研究事情がわかるのはもちろん、海外の人と友達になれるというので素敵ですね!
最後の「重力の不思議」のコーナーでは惑星の運動と重力に関する実験を行いました。
地球の速さを変えたり、太陽がある日突然なくなったりしたらどうなるか?という
シュミレーションを行いました。
科学ライブショー「ユニバース」は、毎週土曜日に様々なゲストをお招きして科学に
まつわる最新の話題をお届けしています。
ぜひ、科学技術館4階・シンラドームへお越しください。